ニューヨーク外国為替市場概況・9日 ドル円、4日続伸

 9日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4日続伸。終値は151.35円と前営業日NY終値(150.98円)と比べて37銭程度のドル高水準となった。NY勢の参入後はドル売りが先行。24時前に150.83円付近まで弱含む場面があったものの、アジア時間につけた安値150.77円手前で下げ止まると、米長期金利の上昇を背景にした買い戻しが徐々に進んだ。米30年債入札が不調に終わり、入札後には米10年債利回りが4.65%手前まで上昇幅を拡大するなか、3時過ぎに151.26円まで反発。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「金融政策がインフレ目標達成のための十分なスタンスに到達したと確信を持てない」「さらなる引き締めが適切になれば躊躇しない」などの見解を示すとドル買いがさらに強まり、151.39円まで本日高値を更新した。

 ユーロドルは反落。終値は1.0668ドルと前営業日NY終値(1.0709ドル)と比べて0.0041ドル程度のユーロ安水準だった。NY勢の参入後にドル売りが進んだ場面では1.0725ドルまで上昇したが、一巡後はドル買い戻しの流れに沿って1.0660ドルの安値まで一転下落した。

 ユーロ円は6営業日ぶりに反落。終値は161.46円と前営業日NY終値(161.69円)と比べて23銭程度のユーロ安水準だった。24時前には161.80円まで上昇する場面があったものの、その後は米株安やユーロドルの下落などにつれて161.37円まで反落した。

 メキシコペソ円は軟調。メキシコ銀行(中央銀行)は予想通り政策金利の据え置きを決めたが、声明文では「政策金利をしばらくの間現在の水準に維持する必要がある」として、これまでの「長期間維持する必要がある」から表現を変更。中銀のタカ派スタンスが後退したとの見方からペソ売りで反応し、一時8.46円まで値を下げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.77円 - 151.39円
ユーロドル:1.0660ドル - 1.0725ドル
ユーロ円:161.37円 - 161.80円

(岩間)
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