NYマーケットダイジェスト・9日 株安・金利大幅上昇・ドル高
(9日終値)
ドル・円相場:1ドル=151.35円(前営業日比△0.37円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.46円(▲0.23円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0668ドル(▲0.0041ドル)
ダウ工業株30種平均:33891.94ドル(▲220.33ドル)
ナスダック総合株価指数:13521.45(▲128.96)
10年物米国債利回り:4.63%(△0.16%)
WTI原油先物12月限:1バレル=75.74ドル(△0.41ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1969.8ドル(△12.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
前週分の米新規失業保険申請件数 21.7万件 22.0万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日続伸。NY勢の参入後はドル売りが先行。24時前に150.83円付近まで弱含む場面があったものの、アジア時間につけた安値150.77円手前で下げ止まると、米長期金利の上昇を背景にした買い戻しが徐々に進んだ。米30年債入札が不調に終わり、入札後には米10年債利回りが4.65%手前まで上昇幅を拡大するなか、3時過ぎに151.26円まで反発。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「金融政策がインフレ目標達成のための十分なスタンスに到達したと確信を持てない」「さらなる引き締めが適切になれば躊躇しない」などの見解を示すとドル買いがさらに強まり、151.39円まで本日高値を更新した。
・ユーロドルは反落。NY勢の参入後にドル売りが進んだ場面では1.0725ドルまで上昇したが、一巡後はドル買い戻しの流れに沿って1.0660ドルの安値まで一転下落した。
・ユーロ円は6営業日ぶりに反落。24時前には161.80円まで上昇する場面があったものの、その後は米株安やユーロドルの下落などにつれて161.37円まで反落した。
・メキシコペソ円は軟調。メキシコ銀行(中央銀行)は予想通り政策金利の据え置きを決めたが、声明文では「政策金利をしばらくの間現在の水準に維持する必要がある」として、これまでの「長期間維持する必要がある」から表現を変更。中銀のタカ派スタンスが後退したとの見方からペソ売りで反応し、一時8.46円まで値を下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「金融政策がインフレ目標達成のための十分なスタンスに到達したと確信を持てない」とタカ派的な見解を示したことを受けた売りが出た。また、30年債入札の低調な結果を受けて米長期金利が上昇したことも相場の重しとなった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は10営業日ぶりに反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは大幅下落。米30年債入札が低調と受け止められ、需給悪化懸念を意識した売りが出た。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受け、米金融引き締めの長期化観測が改めて意識されたことも売りを誘った。
・原油先物相場は3営業日ぶりに反発。昨日まで2日連続の大幅安と7月中旬以来の水準まで急落したこともあり、安値拾いの買いが先行し一時77ドル台を回復した。ただ、米長期金利の上昇やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けてドル高が進むと、ドル建ての原油は売りに押され、上げ幅を大きく縮小した。
・金先物相場は4営業日ぶりに反発。米利上げ停止や利下げへの確証が得られていないことや、中東の地政学リスクへの過度な警戒感が緩んだことで、昨日までは3日連続で利食い売りに押されたが、この日は値ごろ感から買いが先行した。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)の講演を控え、ドル売りが先行したことも金の買い戻しを後押した。
(岩間)
ドル・円相場:1ドル=151.35円(前営業日比△0.37円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.46円(▲0.23円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0668ドル(▲0.0041ドル)
ダウ工業株30種平均:33891.94ドル(▲220.33ドル)
ナスダック総合株価指数:13521.45(▲128.96)
10年物米国債利回り:4.63%(△0.16%)
WTI原油先物12月限:1バレル=75.74ドル(△0.41ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1969.8ドル(△12.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
前週分の米新規失業保険申請件数 21.7万件 22.0万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日続伸。NY勢の参入後はドル売りが先行。24時前に150.83円付近まで弱含む場面があったものの、アジア時間につけた安値150.77円手前で下げ止まると、米長期金利の上昇を背景にした買い戻しが徐々に進んだ。米30年債入札が不調に終わり、入札後には米10年債利回りが4.65%手前まで上昇幅を拡大するなか、3時過ぎに151.26円まで反発。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「金融政策がインフレ目標達成のための十分なスタンスに到達したと確信を持てない」「さらなる引き締めが適切になれば躊躇しない」などの見解を示すとドル買いがさらに強まり、151.39円まで本日高値を更新した。
・ユーロドルは反落。NY勢の参入後にドル売りが進んだ場面では1.0725ドルまで上昇したが、一巡後はドル買い戻しの流れに沿って1.0660ドルの安値まで一転下落した。
・ユーロ円は6営業日ぶりに反落。24時前には161.80円まで上昇する場面があったものの、その後は米株安やユーロドルの下落などにつれて161.37円まで反落した。
・メキシコペソ円は軟調。メキシコ銀行(中央銀行)は予想通り政策金利の据え置きを決めたが、声明文では「政策金利をしばらくの間現在の水準に維持する必要がある」として、これまでの「長期間維持する必要がある」から表現を変更。中銀のタカ派スタンスが後退したとの見方からペソ売りで反応し、一時8.46円まで値を下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「金融政策がインフレ目標達成のための十分なスタンスに到達したと確信を持てない」とタカ派的な見解を示したことを受けた売りが出た。また、30年債入札の低調な結果を受けて米長期金利が上昇したことも相場の重しとなった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は10営業日ぶりに反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは大幅下落。米30年債入札が低調と受け止められ、需給悪化懸念を意識した売りが出た。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受け、米金融引き締めの長期化観測が改めて意識されたことも売りを誘った。
・原油先物相場は3営業日ぶりに反発。昨日まで2日連続の大幅安と7月中旬以来の水準まで急落したこともあり、安値拾いの買いが先行し一時77ドル台を回復した。ただ、米長期金利の上昇やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けてドル高が進むと、ドル建ての原油は売りに押され、上げ幅を大きく縮小した。
・金先物相場は4営業日ぶりに反発。米利上げ停止や利下げへの確証が得られていないことや、中東の地政学リスクへの過度な警戒感が緩んだことで、昨日までは3日連続で利食い売りに押されたが、この日は値ごろ感から買いが先行した。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)の講演を控え、ドル売りが先行したことも金の買い戻しを後押した。
(岩間)