東京外国為替市場概況・12時 ユーロ円、底堅い

 15日の東京外国為替市場でユーロ円は底堅い。12時時点では163.89円とニューヨーク市場の終値(163.60円)と比べて29銭程度のユーロ高水準だった。いったん動きが落ち着きかけたものの、日経平均株価ほか、アジア株が予想より強い10月の中国小売売上高と鉱工業生産が発表となるなか堅調に推移。リスクオンの円売りが強まり、ユーロ円は163.91円まで再び上値を伸ばした。豪ドル円も97.98円、NZドル円は90.73円、カナダドル円は110.08円まで上昇した。

 ドル円も底堅い。12時時点では150.65円とニューヨーク市場の終値(150.37円)と比べて28銭程度のドル高水準だった。仲値近辺で150.79円まで強含んだところで動意一巡後は限られたレンジの動きだが、強い中国経済指標を受けたクロス円の円売りもあって底堅さを維持した。

 ユーロドルは下げ渋り。12時時点では1.0878ドルとニューヨーク市場の終値(1.0879ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ安水準だった。強い中国指標を後押しとしたリスクオンの流れが支えとなった。

 人民元(CNH)は中国人民銀行(PBOC)が1年物中期貸出制度(MLF)金利を据え置くと対ドルで一時7.2667元まで元安が進んだ。その後、予想より強い中国主要指標を支援に7.2548元前後まで元が買い戻される場面もあったが、朝方からのレンジ下限(元高水準)7.2520元を抜けるような動きではなかった。

本日こまでの参考レンジ
ドル円:150.29円 - 150.79円
ユーロドル:1.0866ドル - 1.0883ドル
ユーロ円:163.44円 - 163.91円

(関口)
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