ニューヨーク外国為替市場概況・15日 ドル円、反発

 15日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は151.36円と前営業日NY終値(150.37円)と比べて99銭程度のドル高水準となった。前日の10月米消費者物価指数(CPI)に続き、10月米卸売物価指数(PPI)が予想を下回ったことが伝わると円買い・ドル売りが先行。前日の安値150.16円を下抜けて一時150.06円まで値を下げた。
 ただ、同時に発表された10月米小売売上高や11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を上回ったことから、そのあとは一転ドル買い戻しが優勢に。米長期金利の上昇に伴う買いも入り、6時過ぎには一時151.42円と日通し高値を更新した。
 なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは4.43%台から4.55%台まで急伸した。

 ユーロドルは4営業日ぶりに反落。終値は1.0848ドルと前営業日NY終値(1.0879ドル)と比べて0.0031ドル程度のユーロ安水準だった。米インフレ指標の下振れを受けて一時本日高値となる1.0886ドルまで上昇したものの、前日の高値1.0887ドルを上抜けることは出来なかった。米小売指標の上振れで米長期金利が大幅に上昇したこともユーロ売り・ドル買いを促し、24時前に一時1.0832ドルと日通し安値を更新した。

 ユーロ円は4日続伸。終値は164.20円と前営業日NY終値(163.60円)と比べて60銭程度のユーロ高水準。欧州市場序盤に一時163.07円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は底堅く推移した。欧米株価の上昇に伴うリスク・オンの円売りが優勢となり、取引終了間際に一時164.23円と2008年8月以来の高値を更新した。
 ユーロ円以外のクロス円の上昇も目立った。豪ドル円は98.59円と22年9月以来の高値を付けたほか、NZドル円は91.20円と15年4月以来の高値を更新した。また、スイスフラン円は一時170.50円と連日で史上最高値を更新した。

本日の参考レンジ
ドル円:150.06円 - 151.42円
ユーロドル:1.0832ドル - 1.0886ドル
ユーロ円:163.07円 - 164.23円

(中村)
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