NYマーケットダイジェスト・22日 株高・金利上昇・原油安・ドル高
(22日終値)
ドル・円相場:1ドル=149.54円(前営業日比△1.15円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.84円(△0.93円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0888ドル(▲0.0023ドル)
ダウ工業株30種平均:35273.03ドル(△184.74ドル)
ナスダック総合株価指数:14265.86(△65.88)
10年物米国債利回り:4.40%(△0.01%)
WTI原油先物1月限:1バレル=77.10ドル(▲0.67ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1992.8ドル(▲8.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) 3.0% 2.8%
前週分の米新規失業保険申請件数 20.9万件 23.3万件・改
10月米耐久財受注額
前月比 ▲5.4% 4.0%・改
輸送用機器を除く前月比 0.0% 0.2%・改
11月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)
61.3 60.4
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は上昇。米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.3615%前後と約2カ月ぶりの低水準を付けると円買い・ドル売りが先行。22時前に一時148.60円付近まで値を下げた。
ただ、前週分の米新規失業保険申請件数が20.9万件と予想の22.6万件より強い内容だったことが分かると買い戻しが優勢に。米ミシガン大学が発表した11月消費者態度指数(確報値)や消費者の期待インフレが予想を上回ったことが伝わると米10年債利回りが上昇に転じたため、さらにドル買いが進んだ。0時30分過ぎには一時149.75円まで上値を伸ばした。
もっとも、20日の高値149.99円が目先レジスタンスとして意識されると上昇は一服。明日の米感謝祭を控えて商いが細ると、149円台半ばでのもみ合いに転じた。
・ユーロドルは続落。米経済指標の上振れを受けて米長期金利が上昇に転じると、全般ドル買いが優勢となった。0時過ぎには一時1.0852ドルと日通し安値を更新した。ただ、ユーロ円やユーロポンドなどの一部ユーロクロスの上昇につれた買いが入ると1.0889ドル付近まで下げ渋った。
なお、ナーゲル独連銀総裁は「政策金利は当面、現行水準に維持されると予想」「ECBはターミナルレートの水準に近いと確信」「ECBが再び利上げを実施するかどうかは断言できない」などと述べた。
・ユーロ円は5日ぶりに反発。22時前に一時162.10円まで下押ししたものの、ドル円の上昇につれた買いが入ると持ち直した。米国株相場の上昇を背景にリスク・オンの円売りが強まると、一時162.94円と日通し高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。石油輸出国機構(OPEC)プラスの会合延期が伝わると、WTI原油先物相場が急落。インフレへの懸念が和らぎ、株買いが広がった。ChatGPTを運営する「オープンAI」の最高経営責任者(CEO)にサム・アルトマン氏が復帰することが決まり、人工知能(AI)戦略を巡る先行き不透明感が和らいだことも投資家心理の改善につながった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったほか、米ミシガン大学が発表した消費者の期待インフレが予想を上回ったことが伝わると売りが優勢となった。
・原油先物相場は続落。26日に行われる予定だったOPECプラスの会合が延期されると伝わると、原油先物は一時73ドル後半まで急落した。サウジアラビアが他の加盟国の石油生産水準に不満を表明していることなどで、OPECプラスの足並みがそろわないことが嫌気された。もっとも、引けにかけては感謝祭を控えた原油需要の高まりで、下げ幅を急速に縮めて引けた。なお、OPECプラスの会合は30日に延期されたと報じられている。
・金先物相場は反落。約2カ月ぶりの水準まで低下していた米10年債利回りが、米週間の雇用指標やミシガン大学が発表した期待インフレの上方修正で一転上昇に転じた。米金利の上昇で金利のつかない金先物は売りが優勢となり、ドルがほぼ全面高となったことによる割高感も重しになり反落して引けた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.54円(前営業日比△1.15円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.84円(△0.93円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0888ドル(▲0.0023ドル)
ダウ工業株30種平均:35273.03ドル(△184.74ドル)
ナスダック総合株価指数:14265.86(△65.88)
10年物米国債利回り:4.40%(△0.01%)
WTI原油先物1月限:1バレル=77.10ドル(▲0.67ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1992.8ドル(▲8.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) 3.0% 2.8%
前週分の米新規失業保険申請件数 20.9万件 23.3万件・改
10月米耐久財受注額
前月比 ▲5.4% 4.0%・改
輸送用機器を除く前月比 0.0% 0.2%・改
11月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)
61.3 60.4
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は上昇。米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.3615%前後と約2カ月ぶりの低水準を付けると円買い・ドル売りが先行。22時前に一時148.60円付近まで値を下げた。
ただ、前週分の米新規失業保険申請件数が20.9万件と予想の22.6万件より強い内容だったことが分かると買い戻しが優勢に。米ミシガン大学が発表した11月消費者態度指数(確報値)や消費者の期待インフレが予想を上回ったことが伝わると米10年債利回りが上昇に転じたため、さらにドル買いが進んだ。0時30分過ぎには一時149.75円まで上値を伸ばした。
もっとも、20日の高値149.99円が目先レジスタンスとして意識されると上昇は一服。明日の米感謝祭を控えて商いが細ると、149円台半ばでのもみ合いに転じた。
・ユーロドルは続落。米経済指標の上振れを受けて米長期金利が上昇に転じると、全般ドル買いが優勢となった。0時過ぎには一時1.0852ドルと日通し安値を更新した。ただ、ユーロ円やユーロポンドなどの一部ユーロクロスの上昇につれた買いが入ると1.0889ドル付近まで下げ渋った。
なお、ナーゲル独連銀総裁は「政策金利は当面、現行水準に維持されると予想」「ECBはターミナルレートの水準に近いと確信」「ECBが再び利上げを実施するかどうかは断言できない」などと述べた。
・ユーロ円は5日ぶりに反発。22時前に一時162.10円まで下押ししたものの、ドル円の上昇につれた買いが入ると持ち直した。米国株相場の上昇を背景にリスク・オンの円売りが強まると、一時162.94円と日通し高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。石油輸出国機構(OPEC)プラスの会合延期が伝わると、WTI原油先物相場が急落。インフレへの懸念が和らぎ、株買いが広がった。ChatGPTを運営する「オープンAI」の最高経営責任者(CEO)にサム・アルトマン氏が復帰することが決まり、人工知能(AI)戦略を巡る先行き不透明感が和らいだことも投資家心理の改善につながった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったほか、米ミシガン大学が発表した消費者の期待インフレが予想を上回ったことが伝わると売りが優勢となった。
・原油先物相場は続落。26日に行われる予定だったOPECプラスの会合が延期されると伝わると、原油先物は一時73ドル後半まで急落した。サウジアラビアが他の加盟国の石油生産水準に不満を表明していることなどで、OPECプラスの足並みがそろわないことが嫌気された。もっとも、引けにかけては感謝祭を控えた原油需要の高まりで、下げ幅を急速に縮めて引けた。なお、OPECプラスの会合は30日に延期されたと報じられている。
・金先物相場は反落。約2カ月ぶりの水準まで低下していた米10年債利回りが、米週間の雇用指標やミシガン大学が発表した期待インフレの上方修正で一転上昇に転じた。米金利の上昇で金利のつかない金先物は売りが優勢となり、ドルがほぼ全面高となったことによる割高感も重しになり反落して引けた。
(中村)