欧州マーケットダイジェスト・27日 株安・金利低下・ユーロ安

(27日終値:28日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=148.95円(27日15時時点比▲0.18円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.87円(▲0.42円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0934ドル(▲0.0015ドル)
FTSE100種総合株価指数:7460.70(前営業日比▲27.50)
ドイツ株式指数(DAX):15966.37(▲63.12)
10年物英国債利回り:4.212%(▲0.071%)
10年物独国債利回り:2.548%(▲0.095%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。19時過ぎに一時149.33円付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値149.67円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.39%台まで低下したことも相場の重しとなり、22時過ぎには一時148.66円と日通し安値を付けた。
 なお、10月米新築住宅販売件数は67.9万件と予想の72.3万件を下回ったものの、相場の反応は限られた。

・ユーロドルは上値が重い。日本時間夕刻に一時1.0959ドルと日通し高値を付けたものの、NYの取引時間帯に入ると弱含んだ。ユーロ円やユーロポンドなどユーロクロスの下落につれた売りが出て、アジア時間の安値1.0927ドルを下抜けると一時1.0925ドルまで値を下げた。
 なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁はブリュッセルで開かれた会議で、「ユーロ圏のインフレ圧力は予想通り緩和しているものの、インフレとの戦いはまだ終わっていない」などと述べたが、相場の反応は限定的だった。

・ユーロ円はさえない。欧米株価の下落を背景にリスク・オフの円買い・ユーロ売りが優勢になると、23時30分過ぎに一時162.54円と日通し安値を更新した。

・ロンドン株式相場は3日ぶりに反落。本日のアジア各国の主要株価指数が下落し、投資家心理が悪化すると、英株にも売りが波及した。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値下がりした。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株も軟調だった。

・フランクフルト株式相場は4日ぶりに反落。本日のアジア各国の主要株価指数が下落すると、投資家心理が悪化。独株にも売りが出た。時間外のダウ先物の下落なども相場の重し。個別ではラインメタル(3.32%安)やBASF(3.11%安)、バイエル(3.02%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は上昇。株安を受けた。

(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。