欧州マーケットダイジェスト・28日 株まちまち・金利低下・ドル安
(28日終値:29日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=147.55円(28日15時時点比▲0.73円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.11円(▲0.27円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0986ドル(△0.0035ドル)
FTSE100種総合株価指数:7455.24(前営業日比▲5.46)
ドイツ株式指数(DAX):15992.67(△26.30)
10年物英国債利回り:4.174%(▲0.038%)
10年物独国債利回り:2.497%(▲0.051%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月独消費者信頼感指数(Gfk調査) ▲27.8 ▲28.3・改
11月仏消費者信頼感指数 87 84
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは堅調。米国で利上げ局面が終了したとの見方が広がる中、ユーロ買い・ドル売りが先行。NYの取引時間帯に入るとドル安の様相がさらに強まり、節目の1.1000ドルを突破した。2時過ぎには一時1.1009ドルと8月10日以来の高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.61と8月11日以来の低水準を付けた。
ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事はこの日、「政策が好位置にあるとの確信を強めている」「インフレ率がさらに数カ月間低下し続ければ、政策金利を引き下げる根拠は十分にある」などと発言。市場では「タカ派として知られるウォラー氏がハト派寄りの見解を示したことでドル売りが強まった」との声が聞かれた。一方、ボウマンFRB理事は「インフレ率の低下が停滞した場合には利上げを支持する」などと述べた。
・ドル円は頭が重かった。日本時間夕刻に一時148.83円と日通し高値を付けたものの、NY市場に入ると売りが優勢となった。ウォラーFRB理事が数カ月後の利下げの可能性を示唆すると、米長期金利が低下し円買い・ドル売りが活発化した。2時30分前には一時147.33円まで下落し、21日の安値147.15円に迫った。
なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.3303%前後と9月20日以来の低水準を付けた。
・ポンドドルはしっかり。米利上げ打ち止め観測が広がる中、ハスケル英中銀金融政策委員会(MPC)委員が「金利は多くの人が予想しているよりも長く、高く維持される必要がある」「現在の見通しでは、近い将来に金利が緩和される余地は示唆されていない」などと発言するとポンド買い・ドル売りが優勢となった。2時過ぎには一時1.2715ドルと8月31日以来の高値を更新した。
・ユーロ円はさえない。日本時間夕刻に一時162.93円付近まで買われたものの、オセアニア時間に付けた日通し高値162.95円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。3時過ぎには一時162.06円と日通し安値を更新した。ドル円の下落につれた売りが出た。
・ロンドン株式相場は小幅ながら続落。前日の米国株安に加えて、時間外のダウ先物が下落すると売りが先行した。ただ、現物の米国株が持ち直すと英株にも買い戻しが入ったため、引けにかけては下げ渋った。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は小反発。前日の米国株相場が下落したことを受けて売りが先行したものの、本日の米国株が上昇すると独株にも買いが入ったため持ち直した。個別ではRWE(3.05%高)やインフィニオン・テクノロジーズ(2.01%高)、コメルツ銀行(1.40%高)などの上昇が目立った半面、ザランド(5.41%安)やバイエル(3.49%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=147.55円(28日15時時点比▲0.73円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.11円(▲0.27円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0986ドル(△0.0035ドル)
FTSE100種総合株価指数:7455.24(前営業日比▲5.46)
ドイツ株式指数(DAX):15992.67(△26.30)
10年物英国債利回り:4.174%(▲0.038%)
10年物独国債利回り:2.497%(▲0.051%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月独消費者信頼感指数(Gfk調査) ▲27.8 ▲28.3・改
11月仏消費者信頼感指数 87 84
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは堅調。米国で利上げ局面が終了したとの見方が広がる中、ユーロ買い・ドル売りが先行。NYの取引時間帯に入るとドル安の様相がさらに強まり、節目の1.1000ドルを突破した。2時過ぎには一時1.1009ドルと8月10日以来の高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.61と8月11日以来の低水準を付けた。
ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事はこの日、「政策が好位置にあるとの確信を強めている」「インフレ率がさらに数カ月間低下し続ければ、政策金利を引き下げる根拠は十分にある」などと発言。市場では「タカ派として知られるウォラー氏がハト派寄りの見解を示したことでドル売りが強まった」との声が聞かれた。一方、ボウマンFRB理事は「インフレ率の低下が停滞した場合には利上げを支持する」などと述べた。
・ドル円は頭が重かった。日本時間夕刻に一時148.83円と日通し高値を付けたものの、NY市場に入ると売りが優勢となった。ウォラーFRB理事が数カ月後の利下げの可能性を示唆すると、米長期金利が低下し円買い・ドル売りが活発化した。2時30分前には一時147.33円まで下落し、21日の安値147.15円に迫った。
なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.3303%前後と9月20日以来の低水準を付けた。
・ポンドドルはしっかり。米利上げ打ち止め観測が広がる中、ハスケル英中銀金融政策委員会(MPC)委員が「金利は多くの人が予想しているよりも長く、高く維持される必要がある」「現在の見通しでは、近い将来に金利が緩和される余地は示唆されていない」などと発言するとポンド買い・ドル売りが優勢となった。2時過ぎには一時1.2715ドルと8月31日以来の高値を更新した。
・ユーロ円はさえない。日本時間夕刻に一時162.93円付近まで買われたものの、オセアニア時間に付けた日通し高値162.95円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。3時過ぎには一時162.06円と日通し安値を更新した。ドル円の下落につれた売りが出た。
・ロンドン株式相場は小幅ながら続落。前日の米国株安に加えて、時間外のダウ先物が下落すると売りが先行した。ただ、現物の米国株が持ち直すと英株にも買い戻しが入ったため、引けにかけては下げ渋った。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は小反発。前日の米国株相場が下落したことを受けて売りが先行したものの、本日の米国株が上昇すると独株にも買いが入ったため持ち直した。個別ではRWE(3.05%高)やインフィニオン・テクノロジーズ(2.01%高)、コメルツ銀行(1.40%高)などの上昇が目立った半面、ザランド(5.41%安)やバイエル(3.49%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)