欧州マーケットダイジェスト・30日 株高・金利上昇・ドル高
(30日終値:1日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=148.20円(30日15時時点比△1.17円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.39円(△0.07円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0890ドル(▲0.0082ドル)
FTSE100種総合株価指数:7453.75(前営業日比△30.29)
ドイツ株式指数(DAX):16215.43(△48.98)
10年物英国債利回り:4.176%(△0.080%)
10年物独国債利回り:2.447%(△0.015%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月独小売売上高
前月比 1.1% ▲0.1%・改
前年比 ▲0.1% ▲3.9%・改
7-9月期仏国内総生産(GDP)改定値
前期比 ▲0.1% 0.1%
11月仏消費者物価指数(CPI)速報値
前月比 ▲0.2% 0.1%
11月独雇用統計
失業率 5.9% 5.8%
失業者数変化 2.20万人 3.10万人・改
11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
前年比 2.4% 2.9%
11月ユーロ圏HICPコア速報値
前年比 3.6% 4.2%
10月ユーロ圏失業率 6.5% 6.5%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは頭が重かった。11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が予想を下回ったことが分かると、欧州のインフレ鈍化を意識したユーロ売りが優勢になった。
NYの取引時間帯に入ると1.0949ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が「現時点では利下げについて全く考えていない」「米連邦準備理事会(FRB)が利上げを完了したかどうかを考えるのは時期尚早」と述べたほか、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「景気抑制的な金融政策はかなりの期間続くと想定」「インフレ圧力が続けば再び利上げの可能性もある」などと発言すると全般ドル買いが進んだ。11月米シカゴ購買部協会景気指数が55.8と予想の45.4を上回ったこともドル買いを促し、3時前に一時1.0888ドルと日通し安値を更新した。
・ドル円は上昇。しばらくは147.00円を挟んだもみ合いの展開が続いていたが、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。FRB高官の発言や予想を上回る米経済指標を受けて、FRBが早期に利下げに動くとの観測が後退すると、全般ドル買いが活発化。前日の高値147.90円を上抜けて一時148.51円まで上値を伸ばした。
ただ、月末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円買い・ドル売りが入ると伸び悩んだ。1時頃に147.72円付近まで下押しした。もっとも、フィキシング通過後は再び強含んだ。
なお、FRBが金融政策を判断するうえで重視している10月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは前年比3.5%上昇と市場予想通りの結果となった。
・ユーロ円は一進一退。17時30分過ぎに一時160.60円と本日安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出ると一時161.94円と本日高値を更新した。ただ、ロンドン・フィキシングに絡んだ円買い・ユーロ売りが入ると161.20円付近まで失速した。
・ロンドン株式相場は4日ぶりに反発。日本や中国などのアジア株相場の上昇を受けて、英株にも買いが入った。時間外のダウ先物の上昇も相場を下支えした。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われたほか、HSBCやスタンダードチャータードなど金融株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日続伸し、8月1日以来の高値となった。日本や中国などのアジア株相場の上昇を受けて、独株にも買いが先行。11月ユーロ圏HICP速報値が予想を下回ったことで、欧州のインフレ鈍化を意識した買いも入った。個別ではブレンターク(2.61%高)やバイエル(2.25%高)、フレゼニウス(1.82%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=148.20円(30日15時時点比△1.17円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.39円(△0.07円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0890ドル(▲0.0082ドル)
FTSE100種総合株価指数:7453.75(前営業日比△30.29)
ドイツ株式指数(DAX):16215.43(△48.98)
10年物英国債利回り:4.176%(△0.080%)
10年物独国債利回り:2.447%(△0.015%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月独小売売上高
前月比 1.1% ▲0.1%・改
前年比 ▲0.1% ▲3.9%・改
7-9月期仏国内総生産(GDP)改定値
前期比 ▲0.1% 0.1%
11月仏消費者物価指数(CPI)速報値
前月比 ▲0.2% 0.1%
11月独雇用統計
失業率 5.9% 5.8%
失業者数変化 2.20万人 3.10万人・改
11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
前年比 2.4% 2.9%
11月ユーロ圏HICPコア速報値
前年比 3.6% 4.2%
10月ユーロ圏失業率 6.5% 6.5%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは頭が重かった。11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が予想を下回ったことが分かると、欧州のインフレ鈍化を意識したユーロ売りが優勢になった。
NYの取引時間帯に入ると1.0949ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が「現時点では利下げについて全く考えていない」「米連邦準備理事会(FRB)が利上げを完了したかどうかを考えるのは時期尚早」と述べたほか、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「景気抑制的な金融政策はかなりの期間続くと想定」「インフレ圧力が続けば再び利上げの可能性もある」などと発言すると全般ドル買いが進んだ。11月米シカゴ購買部協会景気指数が55.8と予想の45.4を上回ったこともドル買いを促し、3時前に一時1.0888ドルと日通し安値を更新した。
・ドル円は上昇。しばらくは147.00円を挟んだもみ合いの展開が続いていたが、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。FRB高官の発言や予想を上回る米経済指標を受けて、FRBが早期に利下げに動くとの観測が後退すると、全般ドル買いが活発化。前日の高値147.90円を上抜けて一時148.51円まで上値を伸ばした。
ただ、月末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円買い・ドル売りが入ると伸び悩んだ。1時頃に147.72円付近まで下押しした。もっとも、フィキシング通過後は再び強含んだ。
なお、FRBが金融政策を判断するうえで重視している10月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは前年比3.5%上昇と市場予想通りの結果となった。
・ユーロ円は一進一退。17時30分過ぎに一時160.60円と本日安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出ると一時161.94円と本日高値を更新した。ただ、ロンドン・フィキシングに絡んだ円買い・ユーロ売りが入ると161.20円付近まで失速した。
・ロンドン株式相場は4日ぶりに反発。日本や中国などのアジア株相場の上昇を受けて、英株にも買いが入った。時間外のダウ先物の上昇も相場を下支えした。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われたほか、HSBCやスタンダードチャータードなど金融株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日続伸し、8月1日以来の高値となった。日本や中国などのアジア株相場の上昇を受けて、独株にも買いが先行。11月ユーロ圏HICP速報値が予想を下回ったことで、欧州のインフレ鈍化を意識した買いも入った。個別ではブレンターク(2.61%高)やバイエル(2.25%高)、フレゼニウス(1.82%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)