NYマーケットダイジェスト・30日 ダウ年初来高値・金利上昇・ドル高
(30日終値)
ドル・円相場:1ドル=148.20円(前営業日比△0.96円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.37円(▲0.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0888ドル(▲0.0081ドル)
ダウ工業株30種平均:35950.89ドル(△520.47ドル)
ナスダック総合株価指数:14226.22(▲32.27)
10年物米国債利回り:4.32%(△0.07%)
WTI原油先物1月限:1バレル=75.96ドル(▲1.90ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2057.2ドル(▲9.9ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月米個人所得(前月比) 0.2% 0.4%・改
10月米個人消費支出(PCE、前月比) 0.2% 0.7%
PCEデフレーター(前年比) 3.0% 3.4%
PCEコアデフレーター(前月比) 0.2% 0.3%
PCEコアデフレーター(前年比) 3.5% 3.7%
前週分の米新規失業保険申請件数 21.8万件 21.1万件・改
11月米シカゴ購買部協会景気指数 55.8 44.0
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は5日ぶりに反発。デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が「現時点では利下げについて全く考えていない」「米連邦準備理事会(FRB)が利上げを完了したかどうかを考えるのは時期尚早」と述べたほか、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「景気抑制的な金融政策はかなりの期間続くと想定」「インフレ圧力が続けば再び利上げの可能性もある」などと発言すると全般ドル買いが先行。11月米シカゴ購買部協会景気指数が55.8と予想の45.4を上回ったこともドル買いを促し、一時148.51円と日通し高値を更新した。
月末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円買い・ドル売りが入ると147.72円付近まで伸び悩む場面もあったが、フィキシング通過後は再び強含み、148円台に乗せた。
・ユーロドルは続落。欧州時間発表の11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が予想を下回ったことを受けて、全般ユーロ売りが先行。FRB高官の発言や予想を上回る米経済指標を受けて、FRBが早期に利下げに動くとの観測が後退すると全般ドル買いが活発化した。5時30分前に一時1.0879ドルと日通し安値を更新した。
なお、FRBが金融政策を判断するうえで重視している10月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは前年比3.5%上昇と市場予想通りの結果となった。
・ユーロ円は小幅ながら4日続落。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出ると一時161.94円と本日高値を付けたものの、ロンドン・フィキシングに絡んだ円買いが入ると161.20円付近まで失速した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、昨年1月以来約1年11カ月ぶりの高値となった。四半期決算の内容が好感されたセールスフォースが上昇し、相場を押し上げた。10月米PCE物価指数がインフレ減速を示す内容となったことも相場の追い風。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落。米長期金利が大幅に上昇したことで、高PER(株価収益率)のハイテク株には売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日ぶりに反落。デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が「現時点では利下げについて全く考えていない」と述べたほか、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「インフレ圧力が続けば再び利上げの可能性もある」などと発言すると債券売りが優勢となった。
・原油先物相場は3日ぶりに反落。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非OPEC主要産油国による枠組みOPECプラスが本日開催した会合では、来年初に日量200万バレルに迫る自主減産を実施することで合意。しかし加盟国協調による追加減産ではなく、各国が自主的に減産枠を決めて原油価格を下支えする格好にとどまった。会合の結果発表後は売り優位となり、一時75ドル近辺まで下落が進んだ。
・金先物相場は米感謝祭前の22日以来、5営業日ぶりの反落。デイリー米サンフランシスコ連銀総裁やウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が、現時点での利下げに否定的な考えや、状況により追加利上げの可能性もあることに言及。米長期金利が上昇した。金利が付かない資産である金の相対的な投資妙味が後退。米金利上昇を受けたドル高により、ドル建て金相場に割高感も生じて売りを誘った。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=148.20円(前営業日比△0.96円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.37円(▲0.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0888ドル(▲0.0081ドル)
ダウ工業株30種平均:35950.89ドル(△520.47ドル)
ナスダック総合株価指数:14226.22(▲32.27)
10年物米国債利回り:4.32%(△0.07%)
WTI原油先物1月限:1バレル=75.96ドル(▲1.90ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2057.2ドル(▲9.9ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月米個人所得(前月比) 0.2% 0.4%・改
10月米個人消費支出(PCE、前月比) 0.2% 0.7%
PCEデフレーター(前年比) 3.0% 3.4%
PCEコアデフレーター(前月比) 0.2% 0.3%
PCEコアデフレーター(前年比) 3.5% 3.7%
前週分の米新規失業保険申請件数 21.8万件 21.1万件・改
11月米シカゴ購買部協会景気指数 55.8 44.0
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は5日ぶりに反発。デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が「現時点では利下げについて全く考えていない」「米連邦準備理事会(FRB)が利上げを完了したかどうかを考えるのは時期尚早」と述べたほか、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「景気抑制的な金融政策はかなりの期間続くと想定」「インフレ圧力が続けば再び利上げの可能性もある」などと発言すると全般ドル買いが先行。11月米シカゴ購買部協会景気指数が55.8と予想の45.4を上回ったこともドル買いを促し、一時148.51円と日通し高値を更新した。
月末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円買い・ドル売りが入ると147.72円付近まで伸び悩む場面もあったが、フィキシング通過後は再び強含み、148円台に乗せた。
・ユーロドルは続落。欧州時間発表の11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が予想を下回ったことを受けて、全般ユーロ売りが先行。FRB高官の発言や予想を上回る米経済指標を受けて、FRBが早期に利下げに動くとの観測が後退すると全般ドル買いが活発化した。5時30分前に一時1.0879ドルと日通し安値を更新した。
なお、FRBが金融政策を判断するうえで重視している10月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは前年比3.5%上昇と市場予想通りの結果となった。
・ユーロ円は小幅ながら4日続落。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出ると一時161.94円と本日高値を付けたものの、ロンドン・フィキシングに絡んだ円買いが入ると161.20円付近まで失速した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、昨年1月以来約1年11カ月ぶりの高値となった。四半期決算の内容が好感されたセールスフォースが上昇し、相場を押し上げた。10月米PCE物価指数がインフレ減速を示す内容となったことも相場の追い風。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落。米長期金利が大幅に上昇したことで、高PER(株価収益率)のハイテク株には売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日ぶりに反落。デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が「現時点では利下げについて全く考えていない」と述べたほか、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「インフレ圧力が続けば再び利上げの可能性もある」などと発言すると債券売りが優勢となった。
・原油先物相場は3日ぶりに反落。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非OPEC主要産油国による枠組みOPECプラスが本日開催した会合では、来年初に日量200万バレルに迫る自主減産を実施することで合意。しかし加盟国協調による追加減産ではなく、各国が自主的に減産枠を決めて原油価格を下支えする格好にとどまった。会合の結果発表後は売り優位となり、一時75ドル近辺まで下落が進んだ。
・金先物相場は米感謝祭前の22日以来、5営業日ぶりの反落。デイリー米サンフランシスコ連銀総裁やウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が、現時点での利下げに否定的な考えや、状況により追加利上げの可能性もあることに言及。米長期金利が上昇した。金利が付かない資産である金の相対的な投資妙味が後退。米金利上昇を受けたドル高により、ドル建て金相場に割高感も生じて売りを誘った。
(中村)