ロンドン為替見通し=ユーロドル、下値警戒感を維持したままの取引きか
本日のロンドン為替市場では、ユーロドルの下値警戒感を維持したままの取引きか。昨日まで6日続落し、2日連続で200日移動平均線を下回って引けた。目先では1.0740ドル割れの90日移動平均線が完全に視野に入っており、そこを割り込むようとだ1.07ドルの下に位置する日足一目均衡表・雲の上限が意識されることになりそうだ。
先週は11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)が想定よりも減速していたことが明らかとなり、今週5日にはタカ派のシュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事もついに「追加利上げの可能性は少ない」と認めた。さらに、市場は追加利上げ停止どころか来年春からの利下げを完全に見込み、昨日は来年末まで0.25ポイントの金利引き下げを「6回」まで織り込んでいる。
昨日はカザークス・ラトビア中銀総裁が「2024年上期に利下げする必要はない」と述べ、カジミール・スロバキア中銀総裁も第1四半期の緩和について「空想科学(サイエンス フィクション)」と言及。金融当局は、前のめりな市場を落ち着かせようと必死なようにも感じる。
本日の欧州序盤には、ホルツマン・オーストリア中銀総裁の講演が予定されている。ただ本日(ECB理事会の7日前)から当局者が金融政策関連のコメントができない「quiet period(米でいうブラックアウト期間)」のため、内容的には当たり障りのないものとなるか。
経済指標は、昨日の弱い独製造業新規受注に反応したこともあり、本日も10月独鉱工業生産(予想:前月比0.2%/前年同月比▲3.0%)には注意しておきたい。その他、確定値ではあるが、7-9月期ユーロ圏域内総生産(GDP)(予想:前期比▲0.1%/前年比0.1%)が発表予定。
※▲はマイナス。
想定レンジ上限
・ユーロドル、200日移動平均線1.0822ドル
想定レンジ下限
・ユーロドル、日足一目均衡表・雲の上限1.0697ドル
(小針)
先週は11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)が想定よりも減速していたことが明らかとなり、今週5日にはタカ派のシュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事もついに「追加利上げの可能性は少ない」と認めた。さらに、市場は追加利上げ停止どころか来年春からの利下げを完全に見込み、昨日は来年末まで0.25ポイントの金利引き下げを「6回」まで織り込んでいる。
昨日はカザークス・ラトビア中銀総裁が「2024年上期に利下げする必要はない」と述べ、カジミール・スロバキア中銀総裁も第1四半期の緩和について「空想科学(サイエンス フィクション)」と言及。金融当局は、前のめりな市場を落ち着かせようと必死なようにも感じる。
本日の欧州序盤には、ホルツマン・オーストリア中銀総裁の講演が予定されている。ただ本日(ECB理事会の7日前)から当局者が金融政策関連のコメントができない「quiet period(米でいうブラックアウト期間)」のため、内容的には当たり障りのないものとなるか。
経済指標は、昨日の弱い独製造業新規受注に反応したこともあり、本日も10月独鉱工業生産(予想:前月比0.2%/前年同月比▲3.0%)には注意しておきたい。その他、確定値ではあるが、7-9月期ユーロ圏域内総生産(GDP)(予想:前期比▲0.1%/前年比0.1%)が発表予定。
※▲はマイナス。
想定レンジ上限
・ユーロドル、200日移動平均線1.0822ドル
想定レンジ下限
・ユーロドル、日足一目均衡表・雲の上限1.0697ドル
(小針)