欧州マーケットダイジェスト・7日 株安・金利まちまち・円全面高

(7日終値:8日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=143.27円(7日15時時点比▲3.27円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=154.93円(▲2.77円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0813ドル(△0.0052ドル)
FTSE100種総合株価指数:7513.72(前営業日比▲1.66)
ドイツ株式指数(DAX):16628.99(▲27.45)
10年物英国債利回り:3.968%(△0.025%)
10年物独国債利回り:2.191%(▲0.009%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
11月スイス失業率            2.1%      2.0%
10月独鉱工業生産
前月比                ▲0.4%     ▲1.3・改
前年比                ▲3.5%    ▲3.6%・改
10月仏貿易収支       85.97億ユーロの赤字 88.67億ユーロの赤字・改
10月仏経常収支        29億ユーロの赤字  28億ユーロの赤字・改
10-12月期南アフリカ経済研究所(BER)
消費者信頼感指数            ▲17      ▲16
7-9月期南アフリカ経常収支  190億ランドの赤字 1850億ランドの赤字・改
7-9月期ユーロ圏域内総生産(GDP)確定値
前期比                ▲0.1%     ▲0.1%
前年同期比               0.0%      0.1%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は売り優位。東京時間に植田日銀総裁が「年末から来年にかけ一段とチャレンジングになる」と述べたことをきっかけとして、市場では12月金融政策会合でのマイナス金利解除への思惑が浮上した。欧州時間に入ってからも日銀の政策修正期待を背景にした円買いの流れが継続。ドル円は一本調子で売りに押される展開となり、目先のストップロス注文など誘発して、3時前には一時141.71円まで下げ幅を拡大した。ただ、その後は急ピッチで値を下げてきた反動から短時間で143円台まで切り返すなど、値動きの荒さも目立っている。

・ユーロ円も売り優位。円が独歩高となった流れに沿って一時153.23円まで下押す場面があった。他のクロス円も全面安となり、ポンド円は178.67円、豪ドル円は93.73円、NZドル円は87.71円、カナダドル円は104.25円まで下げ幅を拡大。ただ、クロス円もドル円と同じく3時前に急落した後は反動から買い戻しが入っている。

・ユーロドルは強含み。低調な独経済指標を受けて1.0755ドルまで下落する場面があったものの、その後は対円を中心にドル売りが進んだ影響から買い戻しが入った。昨日高値の1.0804ドルを上抜けて1.0818ドルまで値を上げた。

・ロンドン株式相場は小反落。日経平均株価や中国株などアジア株式相場が全般に下落した流れを引き継いで売りが先行した。ただ、一巡後は徐々に下げ幅を縮小し、取引時間の終盤には前日比でプラス圏を回復する場面もあった。

・フランクフルト株式相場は8営業日ぶりに反落。10月独鉱工業生産が予想より弱い結果となり、欧州経済の減速懸念が意識された。個別ではコメルツ銀行(4.14%安)やザランド(3.35%安)、アディダス(2.99%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場はまちまち。

(岩間)
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