欧州マーケットダイジェスト・8日 株高・金利上昇・ドル高

(8日終値:9日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.80円(8日15時時点比△0.87円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=155.74円(△0.53円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0756ドル(▲0.0027ドル)
FTSE100種総合株価指数:7554.47(前営業日比△40.75)
ドイツ株式指数(DAX):16759.22(△130.23)
10年物英国債利回り:4.041%(△0.073%)
10年物独国債利回り:2.276%(△0.085%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
11月独消費者物価指数(CPI)改定値
前月比                ▲0.4%     ▲0.4%
前年比                 3.2%      3.2%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い。欧州勢の参入後は米長期金利の上昇を支えに買いが先行した。注目の11月米雇用統計は総じて良好な内容となり、米労働需給の引き締まりを示したことから、指標発表後はドル買いで反応。米国の早期利下げ観測の後退とともに米10年債利回りが4.2700%前後まで上昇したことをながめ、一時145.21円まで値を上げた。その後は143.70円台まで失速する場面も見られるなど神経質に上下したものの、不安定な値動きが落ち着くと145.00円手前まで再び買いが入った。

・ユーロドルは弱含み。米雇用統計の発表直後には1.0724ドルまで下押しした。その後は1.0780ドル台まで切り返すなど1.07ドル台で上下に振れたが、米長期金利が上昇した影響もあり、総じて上値の重さが目立つ展開となった。

・ユーロ円は不安定な値動き。20時過ぎに156.00円まで上昇した後、米雇用統計後には154.80円台まで弱含んだが、売りが一巡するとドル円の上昇につれて155.80円台まで再び値を上げた。ドル円やユーロドルの動きをにらみながら155円台で上下する方向感の定まらない動きとなった。

・ロンドン株式相場は反発。原油先物価格の上昇を手掛かりにエネルギー株が買われた一方、素材株の下落が指数の重しになった。2026年までに設備投資を18億ドル削減する計画を示したアングロ・アメリカンは19%近い大幅安となった。

・フランクフルト株式相場は反発し、過去最高値を更新した。他の欧州株の上昇につれて終日底堅く推移した。個別ではザルトリウス(3.63%高)やザランド(2.81%高)、エアバス(2.49%高)などの上げが目立った。

・欧州債券相場は下落。米債券相場の下落につれた。

(岩間)
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