欧州マーケットダイジェスト・12日 株小幅安・金利低下・ドル下値堅い

(12日終値:13日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=145.66円(12日15時時点比△0.30円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.14円(△0.60円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0788ドル(△0.0019ドル)
FTSE100種総合株価指数:7542.77(前営業日比▲2.12)
ドイツ株式指数(DAX):16791.74(▲2.69)
10年物英国債利回り:3.967%(▲0.111%)
10年物独国債利回り:2.226%(▲0.044%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
11月独卸売物価指数(WPI、前月比)  ▲0.2%     ▲0.7%
11月英雇用統計
失業率                4.0%      4.0%
失業保険申請件数          1.60万件   0.89万件・改
8-10月英失業率(ILO方式)      4.2%      4.2%
12月独ZEW景況感指数         12.8       9.8
12月ユーロ圏ZEW景況感指数      23.0       13.8

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅かった。米長期金利の低下などをながめ円買い・ドル売りが先行。NYの取引時間帯に入り、11月米消費者物価指数(CPI)がほぼ予想通りの内容だったことが分かると、全般ドル売りが加速。22時30分過ぎに一時144.74円と日通し安値を更新した。
 ただ、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.14%台から4.24%台まで上昇すると、一転ドル買い戻しが優勢に。23時30分過ぎには145.85円付近まで持ち直した。

・ユーロドルは頭が重かった。米長期金利の低下や予想を上回る12月独ZEW景況感指数を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行。米CPI発表直後に全般ドル売りが強まると、一時1.0827ドルと日通し高値を付けた。
 ただ、買い一巡後はすぐに上値が重くなった。米長期金利が低下幅を縮めた流れに沿ってユーロ売り・ドル買いが出ると、1.0767ドル付近まで押し戻された。

・ユーロ円はドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、大きな方向感は出なかった。20時30分過ぎに一時156.64円付近まで下げたものの、2時30分前には157.21円付近まで持ち直すなど、一進一退の動きとなった。

・ロンドン株式相場は小幅ながら続落。前日の米国株相場が年初来高値を更新した流れを引き継いで英株にも買いが先行したものの、終盤失速した。原油先物価格の下落を背景にBPやシェルなどエネルギー株が売られ、相場の重しとなった。アングロ・アメリカンやグレンコアなど素材株も軟調だった。

・フランクフルト株式相場は3日ぶりに小反落。連日で過去最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。個別ではザランド(4.74%安)やシーメンス・エナジー(4.19%安)、メルク(2.52%安)などの下げが目立った。半面、ハノーバー再保険(2.13%高)やハイデルベルク・マテリアルズ(1.63%高)などが上げた。

・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。

(中村)
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