欧州マーケットダイジェスト・27日 株高・金利低下・ドル安

(27日終値:28日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=142.10円(27日15時時点比▲0.46円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.80円(△0.37円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1105ドル(△0.0062ドル)
FTSE100種総合株価指数:7724.95(前営業日比△27.44)
ドイツ株式指数(DAX):16742.07(△35.89)
10年物英国債利回り:3.436%(▲0.069%)
10年物独国債利回り:1.895%(▲0.084%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ユーロドルは堅調。米国のインフレ鈍化が鮮明になる中、米連邦準備理事会(FRB)が来年前半にも利下げに転じるとの観測がドル売りを促した。米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.7907%前後と7月24日以来の低水準を記録したことも相場の支援材料となり、一時1.1123ドルと7月27日以来5カ月ぶりの高値を更新した。12月米リッチモンド連銀製造業指数が▲11と予想の▲3を下回ったこともドル売りを誘った。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時100.83と7月27日以来の低水準を付けた。

・ドル円は頭が重かった。しばらくは142円台半ばでのもみ合いが続いていたが、NY市場に入ると弱含んだ。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入ったほか、12月米リッチモンド連銀製造業指数が予想を下回ったことで全般ドル売りが活発化した。1時30分前に一時本日安値となる141.83円まで値を下げた。200日移動平均線が位置する142.93円を下回っていることで、テクニカル的にも売りが出やすい地合いだった。

・ユーロ円は強含み。欧米株価の上昇を受けて、投資家のリスク選好意欲が高まると円売り・ユーロ買いが優勢となった。24時過ぎに一時158.39円と日通し高値を更新した。ただ、19日の高値158.57円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。

・ロンドン株式相場は続伸。前日の米国株や本日のアジア株相場の上昇を受けて、連休明けの英株にも買いが波及した。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われたほか、アングロ・アメリカンやグレンコアなど素材株が値上がりした。半面、BPなどエネルギー株は売られた。

・フランクフルト株式相場は続伸。前日の米国株や本日のアジア株相場の上昇を受けて、連休明けの独株にも買いが波及した。個別ではシーメンス・エナジー(5.44%高)やバイエル(2.32%高)、ボノビア(1.59%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。

(中村)
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