欧州マーケットダイジェスト・29日 株高・金利上昇・円高

(29日終値:30日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=140.84円(29日15時時点比▲0.47円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=155.83円(▲0.56円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1063ドル(▲0.0003ドル)
FTSE100種総合株価指数:7733.24(前営業日比△10.50)
ドイツ株式指数(DAX):16751.64(△50.09)
10年物英国債利回り:3.537%(△0.044%)
10年物独国債利回り:2.024%(△0.080%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
12月英ネーションワイド住宅価格指数
前月比                0.0%       0.2%
12月スイスKOF景気先行指数      97.8      97.2・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが先行。19時過ぎに一時141.91円と日通し高値を更新した。
 ただ、NYの取引時間帯に入ると上値の重さが目立った。23時前には141.88円付近まで再び上昇する場面も見られたが、12月米シカゴ購買部協会景気指数が46.9と予想の51.0を下回ったことが分かると円買い・ドル売りが優勢に。年末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円買い・ドル売りのフローが観測されると下げ足を速めた。小高く始まった米国株相場が下げに転じたことも相場の重しとなり、3時前に一時140.80円と日通し安値を更新した。

・ユーロ円も頭が重かった。20時30分前に156.90円付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値156.93円が目先レジスタンスとして意識されると失速。ロンドン・フィキシングに絡んだ売りが強まると、前日の安値155.83円を下抜けて一時155.66円まで値を下げた。ドル円の下落につれた円買い・ユーロ売りも相場の重しとなった。

・ユーロドルは年末で市場参加者が少ない中、商いは低調となった。年末年始の休暇を前にポジション調整目的の売買が中心となり、方向感に乏しい展開が続いた。
 なお、この日の英・独株式市場は年内最終取引日で短縮取引だった。

・ロンドン株式相場は小反発。年末年始の休暇を前にポジション調整目的の売買が中心となり、方向感に欠ける展開だった。BPやシェルなどエネルギー株が買われたほか、HSBCやスタンダードチャータードなど金融株の一角に買いが入った。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株は売られた。
 なお、この日は短縮取引だった。

・フランクフルト株式相場は反発。年末を控えた短縮取引で薄商いとなる中、買いがやや優勢となった。前日の米株式市場でダウ平均が史上最高値を更新したことなどが相場の支援材料。個別ではザランド(1.85%高)やシーメンス・エナジー(1.69%高)、メルク(1.09%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は下落。年末年始を控えてポジション調整目的の売りが出た。

(中村)
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