欧州マーケットダイジェスト・4日 株高・金利上昇・円安

(4日終値:5日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.59円(4日15時時点比△0.82円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.33円(△1.23円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0950ドル(△0.0024ドル)
FTSE100種総合株価指数:7723.07(前営業日比△40.74)
ドイツ株式指数(DAX):16617.29(△78.90)
10年物英国債利回り:3.727%(△0.088%)
10年物独国債利回り:2.124%(△0.100%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
12月仏消費者物価指数(CPI)速報値
前月比                0.1%      ▲0.2%
前年比                3.7%       3.5%
12月仏サービス部門PMI改定値     45.7       44.3
12月独サービス部門PMI改定値      49.3       48.4
12月ユーロ圏サービス部門PMI改定値   48.8       48.1
12月英サービス部門PMI改定値      53.4       52.7
11月英消費者信用残高        20億ポンド    14億ポンド・改
11月英マネーサプライM4
前月比                ▲0.1%       0.3%
前年比                ▲2.3%      ▲3.8%
12月独消費者物価指数(CPI)速報値
前月比                0.1%       ▲0.4%
前年比                3.7%        3.2%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は堅調。日銀の早期政策修正観測が後退する中、海外市場に入っても円売りが続いた。市場では「能登半島地震を受けて、日銀が1月にマイナス金利解除に動く可能性が一段と後退した」との声が聞かれた。
 12月ADP全米雇用報告や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが活発化。24時前に一時144.85円と日通し高値を更新した。

・ユーロドルは伸び悩み。独・ユーロ圏の12月サービス部門PMI改定値が予想を上回ったことでユーロ買い・ドル売りが先行。19時過ぎに一時1.0972ドルと日通し高値を付けた。ただ、買い一巡後はやや上値が重くなった。良好な米雇用関連指標が相次いだことで全般ドル買いが進むと、一時1.0933ドル付近まで下押しした。

・ユーロ円は底堅い。独・ユーロ圏の経済指標が予想を上回ったことで買いが先行。日銀の早期政策修正観測が後退する中、円を売る動きも継続し、24時過ぎに一時158.59円と日通し高値を更新した。

・ロンドン株式相場は3日ぶりに反発。中国景気の不透明感や資源株安を背景に前日まで続落していたものの、本日はこれまでの下げの反動で買い戻しが優勢となった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は反発。12月独サービス部門PMI改定値が予想を上回ると、投資家心理が改善し買いが先行。時間外のダウ先物が上昇したことも相場を下支えした。個別ではコメルツ銀行(3.99%高)やラインメタル(2.73%高)、シーメンス・エナジー(2.47%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は下落。独・ユーロ圏の経済指標が予想を上回ったことで、独国債に売りが出た。米債安につれた面もあった。

(中村)
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