欧州マーケットダイジェスト・5日 株安・金利上昇・ドル乱高下
(5日終値:6日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.75円(5日15時時点比△0.03円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.44円(△0.16円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0945ドル(△0.0008ドル)
FTSE100種総合株価指数:7689.61(前営業日比▲33.46)
ドイツ株式指数(DAX):16594.21(▲23.08)
10年物英国債利回り:3.787%(△0.060%)
10年物独国債利回り:2.156%(△0.032%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月独小売売上高
前月比 ▲2.5% 1.3%・改
12月英建設業購買担当者景気指数(PMI) 46.8 45.5
12月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
前年比 2.9% 2.4%
12月ユーロ圏HICPコア速報値
前年比 3.4% 3.6%
11月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
前月比 ▲0.3% 0.3%・改
前年比 ▲8.8% ▲9.4%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は荒い値動き。米重要指標の発表を控えてしばらくは145円台前半でのもみ合いが続いていたが、NY市場に入ると米指標結果を受けた米金利の動向につれて乱高下した。
米労働省が発表した12月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比21.6万人増と予想の17.0万人増を上回り、失業率が3.7%と予想の3.8%より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。平均時給が前月比0.4%上昇/前年比4.1%上昇と予想の前月比0.3%上昇/前年比3.9%上昇を上回ったことも相場の支援材料となり、一時145.97円まで値を上げた。
ただ、買い一巡後は急速に伸び悩んだ。日銀の早期政策修正観測が後退する中、今週は急ピッチで上昇しただけに利益確定目的の売りが出た。12月米ISM非製造業景況指数が50.6と予想の52.6を下回ったことが分かると、米長期金利が低下に転じ、全般ドル売りが加速。0時30分前に一時143.81円と日通し安値を更新した。
もっとも、米長期金利が再び上昇に転じるとドル円にも買い戻しが入り、144.84円付近まで下げ渋っている。
・ユーロドルは米雇用統計の上振れをきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行すると一時1.0877ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は急速に買い戻しが進んだ。米ISM非製造業景況指数の下振れを受けて、0時過ぎには1.0998ドルと日通し高値を更新した。ただ、3時過ぎには1.0940ドル付近まで押し戻された。
・ユーロ円は一進一退。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、大きな方向感は出なかった。なお、今日の高値は23時過ぎに付けた159.00円、安値は0時30分前に付けた158.05円で値幅は95銭程度だった。
・ロンドン株式相場は反落。週末を控えたポジション調整目的の売りが優勢となった。アストラゼネカやスミス・アンド・ネフューなど医薬品株が売られたほか、シェルなどエネルギー株が売られ、相場の重しとなった。
・フランクフルト株式相場は小反落。米国株相場の上昇を受けて上げに転じる場面もあったが、終盤失速した。個別ではBASF(1.88%安)やザランド(1.63%安)、ザルトリウス(1.47%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=144.75円(5日15時時点比△0.03円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.44円(△0.16円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0945ドル(△0.0008ドル)
FTSE100種総合株価指数:7689.61(前営業日比▲33.46)
ドイツ株式指数(DAX):16594.21(▲23.08)
10年物英国債利回り:3.787%(△0.060%)
10年物独国債利回り:2.156%(△0.032%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月独小売売上高
前月比 ▲2.5% 1.3%・改
12月英建設業購買担当者景気指数(PMI) 46.8 45.5
12月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
前年比 2.9% 2.4%
12月ユーロ圏HICPコア速報値
前年比 3.4% 3.6%
11月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
前月比 ▲0.3% 0.3%・改
前年比 ▲8.8% ▲9.4%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は荒い値動き。米重要指標の発表を控えてしばらくは145円台前半でのもみ合いが続いていたが、NY市場に入ると米指標結果を受けた米金利の動向につれて乱高下した。
米労働省が発表した12月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比21.6万人増と予想の17.0万人増を上回り、失業率が3.7%と予想の3.8%より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。平均時給が前月比0.4%上昇/前年比4.1%上昇と予想の前月比0.3%上昇/前年比3.9%上昇を上回ったことも相場の支援材料となり、一時145.97円まで値を上げた。
ただ、買い一巡後は急速に伸び悩んだ。日銀の早期政策修正観測が後退する中、今週は急ピッチで上昇しただけに利益確定目的の売りが出た。12月米ISM非製造業景況指数が50.6と予想の52.6を下回ったことが分かると、米長期金利が低下に転じ、全般ドル売りが加速。0時30分前に一時143.81円と日通し安値を更新した。
もっとも、米長期金利が再び上昇に転じるとドル円にも買い戻しが入り、144.84円付近まで下げ渋っている。
・ユーロドルは米雇用統計の上振れをきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行すると一時1.0877ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は急速に買い戻しが進んだ。米ISM非製造業景況指数の下振れを受けて、0時過ぎには1.0998ドルと日通し高値を更新した。ただ、3時過ぎには1.0940ドル付近まで押し戻された。
・ユーロ円は一進一退。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、大きな方向感は出なかった。なお、今日の高値は23時過ぎに付けた159.00円、安値は0時30分前に付けた158.05円で値幅は95銭程度だった。
・ロンドン株式相場は反落。週末を控えたポジション調整目的の売りが優勢となった。アストラゼネカやスミス・アンド・ネフューなど医薬品株が売られたほか、シェルなどエネルギー株が売られ、相場の重しとなった。
・フランクフルト株式相場は小反落。米国株相場の上昇を受けて上げに転じる場面もあったが、終盤失速した。個別ではBASF(1.88%安)やザランド(1.63%安)、ザルトリウス(1.47%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。
(中村)