欧州マーケットダイジェスト・8日 株高・金利低下・ドル安

(8日終値:9日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=143.96円(8日15時時点比▲0.40円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.85円(▲0.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0964ドル(△0.0027ドル)
FTSE100種総合株価指数:7694.19(前営業日比△4.58)
ドイツ株式指数(DAX):16716.47(△122.26)
10年物英国債利回り:3.772%(▲0.015%)
10年物独国債利回り:2.136%(▲0.020%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
11月独製造業新規受注
前月比                0.3%     ▲3.8%・改
前年比               ▲4.4%       ▲7.3%
11月独貿易収支        204億ユーロの黒字 177億ユーロの黒字・改
12月スイス消費者物価指数(CPI)
前月比                0.0%      ▲0.2%
11月スイス小売売上高(前年比)    0.7%     ▲0.3%・改
11月ユーロ圏小売売上高
前月比               ▲0.3%      0.4%・改
前年比               ▲1.1%     ▲0.8%・改
12月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値)▲15.0      ▲15.1
12月ユーロ圏経済信頼感指数      96.4       94.0・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は軟調。しばらくは144.40円を挟んだもみ合いの展開が続いていたが、NYの取引時間帯に入ると下落した。NY連銀が公表した12月の消費者調査で、1年先の期待インフレ率が3.0%と前月の3.4%から低下し、3年ぶりの低水準を付けたことが伝わると、米10年債利回りが3.96%台まで低下。全般ドル売りが優勢となった。前週末の安値143.81円を下抜けて一時143.66円まで値を下げた。

・ユーロドルは底堅い動き。日本時間夕刻に一時1.0923ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米長期金利が低下するとユーロ買い・ドル売りが優勢となり、1時過ぎに一時1.0979ドルと日通し高値を更新した。

・ユーロ円は戻りが鈍かった。21時過ぎに一時158.37円付近まで上げたものの、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。1時過ぎには一時157.69円と本日安値を更新した。ユーロドルの上昇につれた買いが入った半面、ドル円の下落につれた売りが出た。

・ロンドン株式相場は小反発。中国株相場の下落を受けて売りが先行したものの、引けにかけて持ち直した。セグロやユナイト・グループなど不動産株が買われたほか、HSBCやロイズ・バンキングなど金融株が値上がりした。半面、原油先物価格の大幅下落を背景にBPやシェルなどエネルギー株が売られた。

・フランクフルト株式相場は反発。中国株相場の下落を受けて売りが先行したものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。引けにかけては上げ幅を広げた。個別ではシーメンス・エナジー(5.25%高)やキアゲン(2.62%高)、エアバス(2.56%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。

(中村)
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