欧州マーケットダイジェスト・11日 株安・金利上昇・ドル高
(11日終値:12日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=145.95円(11日15時時点比△0.46円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.83円(△0.11円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0951ドル(▲0.0027ドル)
FTSE100種総合株価指数:7576.59(前営業日比▲75.17)
ドイツ株式指数(DAX):16547.03(▲142.78)
10年物英国債利回り:3.842%(△0.023%)
10年物独国債利回り:2.236%(△0.024%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。米重要指標の発表を控えてしばらくは145.40円を挟んだもみ合いが続いた。ただ、NYの取引時間帯に入り、12月米消費者物価指数(CPI)が前月比0.3%/前年比3.4%と予想の前月比0.2%/前年比3.2%を上回り、エネルギーと食品を除くコア指数が前月比0.3%/前年比3.9%と前年比で予想を上回ったことが分かると、全般ドル買いが先行。前日の高値145.83円や5日の高値145.97円を上抜けて一時146.41円と昨年12月11日以来1カ月ぶりの高値を付けた。前週分の米新規失業保険申請件数が20.2万件と予想の21.0万件より強い結果となったこともドル買いを促した。
ただ、一時は4.06%台まで上昇した米10年債利回りが低下に転じるとドル円の上昇も一服。0時30分過ぎには145.65円付近まで下押しした。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、3月19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを予想する確率は65.2%と前日の64.7%とほぼ変わらず。金利据え置きを予想する確率は33.1%と前日の32.6%から若干上昇した。
・ユーロドルは頭が重かった。22時30分頃に一時1.0996ドルと日通し高値を付けたものの、米CPIの上振れをきっかけに早期の米利下げ観測が後退するとドルが全面的に買われた。0時過ぎには一時1.0930ドルと日通し安値を更新した。
なお、今年のFOMCで投票権を有するメスター米クリーブランド連銀総裁は「12月CPIの結果は我々の仕事がまだ終わっていないことを示唆」「3月は利下げ時期としては恐らく早過ぎる」と述べ、市場の早期利下げ観測をけん制した。
・ユーロ円は小高い。ドル円の上昇につれた買いが入り一時160.18円と昨年12月1日以来の高値を付けたものの、ユーロドルの下落につれた売りが出ると伸び悩んだ。
・ロンドン株式相場は3日続落。前日の米国株や本日のアジア株相場の上昇を受けて買いが先行したものの、買い一巡後は徐々に弱含んだ。本日の米国株が下落すると英株にも売りが波及し下げに転じた。HSBCやバークレイズなど金融株が売られたほか、リオ・ティントやグレンコアなど素材株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は反落。日本や中国などのアジア株相場の上昇を受けて買いが先行したものの、本日の米国株が下落すると独株にも売りが波及し下げに転じた。個別ではドイツ銀行(4.31%安)やRWE(2.99%安)、バイエル(2.79%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。米CPIが予想を上回ったことを受けて米国債が下落すると、独国債にも売りが波及した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=145.95円(11日15時時点比△0.46円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.83円(△0.11円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0951ドル(▲0.0027ドル)
FTSE100種総合株価指数:7576.59(前営業日比▲75.17)
ドイツ株式指数(DAX):16547.03(▲142.78)
10年物英国債利回り:3.842%(△0.023%)
10年物独国債利回り:2.236%(△0.024%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。米重要指標の発表を控えてしばらくは145.40円を挟んだもみ合いが続いた。ただ、NYの取引時間帯に入り、12月米消費者物価指数(CPI)が前月比0.3%/前年比3.4%と予想の前月比0.2%/前年比3.2%を上回り、エネルギーと食品を除くコア指数が前月比0.3%/前年比3.9%と前年比で予想を上回ったことが分かると、全般ドル買いが先行。前日の高値145.83円や5日の高値145.97円を上抜けて一時146.41円と昨年12月11日以来1カ月ぶりの高値を付けた。前週分の米新規失業保険申請件数が20.2万件と予想の21.0万件より強い結果となったこともドル買いを促した。
ただ、一時は4.06%台まで上昇した米10年債利回りが低下に転じるとドル円の上昇も一服。0時30分過ぎには145.65円付近まで下押しした。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、3月19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを予想する確率は65.2%と前日の64.7%とほぼ変わらず。金利据え置きを予想する確率は33.1%と前日の32.6%から若干上昇した。
・ユーロドルは頭が重かった。22時30分頃に一時1.0996ドルと日通し高値を付けたものの、米CPIの上振れをきっかけに早期の米利下げ観測が後退するとドルが全面的に買われた。0時過ぎには一時1.0930ドルと日通し安値を更新した。
なお、今年のFOMCで投票権を有するメスター米クリーブランド連銀総裁は「12月CPIの結果は我々の仕事がまだ終わっていないことを示唆」「3月は利下げ時期としては恐らく早過ぎる」と述べ、市場の早期利下げ観測をけん制した。
・ユーロ円は小高い。ドル円の上昇につれた買いが入り一時160.18円と昨年12月1日以来の高値を付けたものの、ユーロドルの下落につれた売りが出ると伸び悩んだ。
・ロンドン株式相場は3日続落。前日の米国株や本日のアジア株相場の上昇を受けて買いが先行したものの、買い一巡後は徐々に弱含んだ。本日の米国株が下落すると英株にも売りが波及し下げに転じた。HSBCやバークレイズなど金融株が売られたほか、リオ・ティントやグレンコアなど素材株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は反落。日本や中国などのアジア株相場の上昇を受けて買いが先行したものの、本日の米国株が下落すると独株にも売りが波及し下げに転じた。個別ではドイツ銀行(4.31%安)やRWE(2.99%安)、バイエル(2.79%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。米CPIが予想を上回ったことを受けて米国債が下落すると、独国債にも売りが波及した。
(中村)