欧州マーケットダイジェスト・12日 株高・原油高・ビットコイン大幅安
(12日終値:13日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.95円(12日15時時点比▲0.30円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.71円(▲0.71円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0949ドル(▲0.0027ドル)
FTSE100種総合株価指数:7624.93(前営業日比△48.34)
ドイツ株式指数(DAX):16704.56(△157.53)
10年物英国債利回り:3.793%(▲0.049%)
10年物独国債利回り:2.184%(▲0.052%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月英国内総生産(GDP、前月比) 0.3% ▲0.3%
11月英鉱工業生産指数(前月比) 0.3% ▲1.3%・改
製造業生産高(前月比) 0.4% ▲1.2%・改
11月英商品貿易収支 141.89億ポンドの赤字 159.36億ポンドの赤字・改
11月英貿易収支 14.08億ポンドの赤字 31.98億ポンドの赤字・改
12月仏消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 0.1% 0.1%
前年比 3.7% 3.7%
11月仏消費支出(前月比) 0.7% ▲0.9%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。米10年債利回りが4.00%台まで上昇すると全般ドル買いが先行。22時30分前に一時145.57円と日通し高値を付けた。
ただ、米労働省が発表した12月米卸売物価指数(PPI)が前月比▲0.1%/前年同月比1.0%と予想の前月比0.1%/前年同月比1.3%を下回り、食品とエネルギーを除くコア指数が前月比横ばい/前年同月比1.8%と予想の前月比0.2%/前年同月比1.9%より弱い内容だったことが分かると米長期金利の低下とともに一転ドル売りが優勢に。0時30分前には一時144.36円と日通し安値を更新した。米10年債利回りは一時3.91%台まで低下した。
もっとも、10日の安値144.32円が目先サポートとして働くと下げ渋った。米10年債利回りが3.96%台まで低下幅を縮めたことも相場を下支えした。
・ユーロドルは一進一退。米英軍によるイエメンのフーシ派拠点攻撃を受けて、中東情勢を巡る懸念が高まるとリスク回避のドル買いが先行。22時過ぎに一時1.0936ドルと日通し安値を更新した。
ただ、前日の安値1.0930ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。米PPIの下振れをきっかけに全般ドル売りが優勢になると、0時過ぎに一時1.0987ドルと日通し高値を付けた。
もっとも、米長期金利が低下幅を縮小するとユーロ売り・ドル買いがじわりと強まり、1.0947ドル付近まで押し戻された。
・ユーロ円は弱含み。22時30分前に一時159.30円付近まで値を上げたものの、低調な米インフレ指標をきっかけにドル円が下落するとユーロ円にも売りが波及。23時30分前に一時158.55円と本日安値を更新した。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは大幅安。対ドルでは一時4万3179ドル前後まで下落したほか、対円では626万円台まで値を下げた。ビットコインの現物に投資する上場投資信託(ETF)が上場した前日には、対ドルで一時4万9021ドル前後と2021年12月以来の高値を付け、対円では714万円台と21年11月以来の高値を更新していた。
・ロンドン株式相場は4日ぶりに反発。日米の株価が堅調に推移する中、投資家心理の改善を映した買いが英株にも入った。中東情勢の不安定化を受けて原油先物相場が上昇すると、シェルなどエネルギー株に買いが先行。リオ・ティントやグレンコアなど素材株も買われ、相場を押し上げた。
・フランクフルト株式相場は反発。前日の米国株や本日の日本株相場の上昇を受けて買いが優勢となった。個別ではエアバス(3.63%高)やシーメンス・エナジー(3.62%高)、ボノビア(2.66%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=144.95円(12日15時時点比▲0.30円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.71円(▲0.71円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0949ドル(▲0.0027ドル)
FTSE100種総合株価指数:7624.93(前営業日比△48.34)
ドイツ株式指数(DAX):16704.56(△157.53)
10年物英国債利回り:3.793%(▲0.049%)
10年物独国債利回り:2.184%(▲0.052%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月英国内総生産(GDP、前月比) 0.3% ▲0.3%
11月英鉱工業生産指数(前月比) 0.3% ▲1.3%・改
製造業生産高(前月比) 0.4% ▲1.2%・改
11月英商品貿易収支 141.89億ポンドの赤字 159.36億ポンドの赤字・改
11月英貿易収支 14.08億ポンドの赤字 31.98億ポンドの赤字・改
12月仏消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 0.1% 0.1%
前年比 3.7% 3.7%
11月仏消費支出(前月比) 0.7% ▲0.9%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。米10年債利回りが4.00%台まで上昇すると全般ドル買いが先行。22時30分前に一時145.57円と日通し高値を付けた。
ただ、米労働省が発表した12月米卸売物価指数(PPI)が前月比▲0.1%/前年同月比1.0%と予想の前月比0.1%/前年同月比1.3%を下回り、食品とエネルギーを除くコア指数が前月比横ばい/前年同月比1.8%と予想の前月比0.2%/前年同月比1.9%より弱い内容だったことが分かると米長期金利の低下とともに一転ドル売りが優勢に。0時30分前には一時144.36円と日通し安値を更新した。米10年債利回りは一時3.91%台まで低下した。
もっとも、10日の安値144.32円が目先サポートとして働くと下げ渋った。米10年債利回りが3.96%台まで低下幅を縮めたことも相場を下支えした。
・ユーロドルは一進一退。米英軍によるイエメンのフーシ派拠点攻撃を受けて、中東情勢を巡る懸念が高まるとリスク回避のドル買いが先行。22時過ぎに一時1.0936ドルと日通し安値を更新した。
ただ、前日の安値1.0930ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。米PPIの下振れをきっかけに全般ドル売りが優勢になると、0時過ぎに一時1.0987ドルと日通し高値を付けた。
もっとも、米長期金利が低下幅を縮小するとユーロ売り・ドル買いがじわりと強まり、1.0947ドル付近まで押し戻された。
・ユーロ円は弱含み。22時30分前に一時159.30円付近まで値を上げたものの、低調な米インフレ指標をきっかけにドル円が下落するとユーロ円にも売りが波及。23時30分前に一時158.55円と本日安値を更新した。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは大幅安。対ドルでは一時4万3179ドル前後まで下落したほか、対円では626万円台まで値を下げた。ビットコインの現物に投資する上場投資信託(ETF)が上場した前日には、対ドルで一時4万9021ドル前後と2021年12月以来の高値を付け、対円では714万円台と21年11月以来の高値を更新していた。
・ロンドン株式相場は4日ぶりに反発。日米の株価が堅調に推移する中、投資家心理の改善を映した買いが英株にも入った。中東情勢の不安定化を受けて原油先物相場が上昇すると、シェルなどエネルギー株に買いが先行。リオ・ティントやグレンコアなど素材株も買われ、相場を押し上げた。
・フランクフルト株式相場は反発。前日の米国株や本日の日本株相場の上昇を受けて買いが優勢となった。個別ではエアバス(3.63%高)やシーメンス・エナジー(3.62%高)、ボノビア(2.66%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)