ロンドン為替見通し=ユーロドル、方向感探る展開か スウェーデンCPIには注目

 週明けロンドン為替市場でユーロドルは、依然として1.09ドル台で方向感を探る展開が続きそうだ。先週は1.0911ドルを底に反発したものの、伸びは1.0996ドルまでと5日高値1.0998ドルに届かず。週引けにかけてはレンジの半値付近に収束した。本日は日足一目均衡表・転換線が1.0938ドル、同・基準線は1.0941ドルに位置しており、材料不足ということもあるためそれら水準を中心に上下ということもあり得そうだ。

 ユーロ圏の経済指標では、11月鉱工業生産(予想:前月比-0.3%/前年比-5.9%)が発表予定。遅行指標ではあるものの、先週は欧州最大の経済国ドイツの同指標が低調だったということもあり、マイナス幅の深掘りには注意しておきたい。

 ところで、本日から19日までスイスのダボスで世界経済フォーラム(WEF)の年次総会が開催される。欧州サイドで注目は、17日と18日予定のラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁による講演やパネルディスカッション。ECBトップが示すであろう先行きインフレや景気に対する見解がポイントとなる。

 本日の欧州序盤には12月スウェーデン消費者物価指数(CPI)が発表され、スウェーデン・クローナ(SEK)の動意に繋がりそうだ。市場は、前年比総合が4.3%と2022年2月以来の4%台、同コアは2.2%と21年秋以来の3%割れまで減速を予想している。スウェーデン中銀(リクスバンク)は昨年11月会合で政策金利を据え置き、約1年半の利上げサイクルは終了との観測が広がった。本日の結果次第では、今後の金融政策に対する思惑が大きく変わってくるかもしれない。なお、リクスバンクの次回会合は2月1日となる。

想定レンジ上限
・ユーロドルは5日高値1.0998ドルとし、超えると2日高値1.1046ドル。
・SEK円は昨年12月27日高値14.35円。

想定レンジ下限
・ユーロドルは9日安値1.0911ドルとし、割り込むと5日安値1.0877ドル。
・SEK円は昨年12月14日安値13.74円。


(小針)
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