欧州マーケットダイジェスト・15日 株安・金利上昇・円安

(15日終値:16日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=145.78円(15日15時時点比△0.51円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.59円(△0.32円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0948ドル(▲0.0016ドル)
FTSE100種総合株価指数:7594.91(前営業日比▲30.02)
ドイツ株式指数(DAX):16622.22(▲82.34)
10年物英国債利回り:3.797%(△0.004%)
10年物独国債利回り:2.233%(△0.049%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
12月独卸売物価指数(WPI、前月比)  ▲0.6%     ▲0.2%
11月ユーロ圏鉱工業生産
前月比                ▲0.3%     ▲0.7%
前年比                ▲6.8%     ▲6.6%
11月ユーロ圏貿易収支
季調済            148億ユーロの黒字 111億ユーロの黒字・改
季調前            203億ユーロの黒字  111億ユーロの黒字

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い。日本株高などを背景に円安・ドル高が進んだ東京市場の流れを引き継いだ。ナイト・セッションの日経平均先物が堅調に推移し、3万6170円まで上昇したことも相場の支援材料となり、前週末の高値145.57円を上抜けて一時145.94円まで上値を伸ばした。
 ただ、米国市場がキング牧師誕生日で休場となる中、一目均衡表雲の下限145.96円や節目の146.00円がレジスタンスとして意識されるとやや伸び悩んだ。

・ユーロドルはやや弱含んだ。日本株高などを背景に東京市場から続く円安・ドル高の流れがユーロドル相場にも影響し、対ユーロでもドル買いが入った。19時30分前に一時1.0934ドルと日通し安値を更新した。
 ただ、ナーゲル独連銀総裁が「利下げの議論は時期尚早」「市場は時に過度に楽観的だ」と述べたほか、ホルツマン・オーストリア中銀総裁が「今年の利下げを見込むべきではない」「利下げについて議論する理由がない」などと話し、市場の早期利下げ観測をけん制すると下げ渋った。

・ユーロ円は強含み。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが優勢になると、21時30分過ぎに一時159.83円と本日高値を更新した。ただ、買い一巡後は159円台半ばでのもみ合いに転じた。

・ロンドン株式相場は反落。本日のアジア株相場が堅調に推移したことで英株にも買いが先行したものの、買い一巡後は徐々に弱含んだ。HSBCやロイズ・バンキング・グループなど金融株が売られたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値下がりした。

・フランクフルト株式相場は反落。本日のアジア株式相場が堅調に推移したことで続伸して始まったものの、独長期金利の上昇を嫌気した売りが出ると下げに転じた。個別ではフレゼニウス(3.34%安)やバイヤスドルフ(2.82%安)、ザランド(2.77%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。欧州中央銀行(ECB)高官らが利下げに慎重な姿勢を示すと独国債に売りが出た。

(中村)
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