欧州マーケットダイジェスト・17日 株安・金利上昇・円安
(17日終値:18日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=148.22円(17日15時時点比△0.65円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.06円(△0.73円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0866ドル(△0.0001ドル)
FTSE100種総合株価指数:7446.29(前営業日比▲112.05)
ドイツ株式指数(DAX):16431.69(▲139.99)
10年物英国債利回り:3.985%(△0.188%)
10年物独国債利回り:2.316%(△0.058%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月英消費者物価指数(CPI)
前月比 0.4% ▲0.2%
前年比 4.0% 3.9%
CPIコア指数(前年比) 5.1% 5.1%
12月英小売物価指数(RPI)
前月比 0.5% ▲0.1%
前年比 5.2% 5.3%
12月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
前年比 2.9% 2.9%
12月ユーロ圏HICPコア改定値
前年比 3.4% 3.4%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は堅調。米重要指標の発表を控えて全般様子見ムードが広がると、しばらくは147円台後半でのもみ合いが続いた。ただ、NYの取引時間帯に入り、12月米小売売上高が前月比0.6%増と予想の0.4%増を上回り、自動車を除いたベースでも前月比0.4%増と予想の0.2%増より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが優勢となった。節目の148.00円を上抜けると断続的にストップロスを巻き込んで、一時148.52円と昨年11月28日以来の高値を更新した。12月米鉱工業生産や1月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が予想を上回ったことも相場の支援材料。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.69と昨年12月13日以来の高水準を付けた。
なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.1268%前後と昨年12月13日以来約1カ月ぶりの高水準を記録した。
・ユーロドルは横ばい。予想を上回る米経済指標を受けて米金利の上昇とドル高が進むと、1時前に一時1.0845ドルと昨年12月13日以来の安値を付けた。ただ、欧州中央銀行(ECB)高官から早期利下げ観測をけん制する発言が相次ぐ中、一本調子で下落する展開にはならなかった。
なお、ラガルドECB総裁は「この夏に利下げする可能性は高いが、慎重であることが必要。決定はデータに依存し、依然として一定水準の不確実性があり、一部指標は我々が望む水準にない」などと語った。
・ユーロ円はしっかり。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出ると一時161.24円と昨年12月1日以来の高値を更新した。日銀の早期政策修正観測が後退する中、円が売られやすい地合いだ。
・ポンド円は上昇。12月英消費者物価指数(CPI)の上振れを受けて英中銀(BOE)の利下げ観測が後退すると、英長期金利の上昇とともにポンド買いが広がった。日銀の早期政策修正観測の後退が円売りを誘った面もあり、一時188.12円と昨年11月27日以来の高値を更新した。
・ロンドン株式相場は3日続落。12月英CPIの上振れでBOEによる利下げ観測が後退すると株売りが優勢となった。中国経済の不透明感などを背景に原油先物価格が下落すると、BPやシェルなどエネルギー株が売られた。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株も軟調だった。
・フランクフルト株式相場は3日続落。ECBによる利下げ観測の後退が嫌気されて株売りが優勢となった。中国経済の先行き不透明感も相場の重し。個別ではザランド(5.09%安)やアディダス(3.77%安)、シーメンス・エナジー(3.45%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。ECB高官から早期利下げに慎重な発言が相次ぐ中、独国債に売りが出た。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=148.22円(17日15時時点比△0.65円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.06円(△0.73円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0866ドル(△0.0001ドル)
FTSE100種総合株価指数:7446.29(前営業日比▲112.05)
ドイツ株式指数(DAX):16431.69(▲139.99)
10年物英国債利回り:3.985%(△0.188%)
10年物独国債利回り:2.316%(△0.058%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月英消費者物価指数(CPI)
前月比 0.4% ▲0.2%
前年比 4.0% 3.9%
CPIコア指数(前年比) 5.1% 5.1%
12月英小売物価指数(RPI)
前月比 0.5% ▲0.1%
前年比 5.2% 5.3%
12月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
前年比 2.9% 2.9%
12月ユーロ圏HICPコア改定値
前年比 3.4% 3.4%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は堅調。米重要指標の発表を控えて全般様子見ムードが広がると、しばらくは147円台後半でのもみ合いが続いた。ただ、NYの取引時間帯に入り、12月米小売売上高が前月比0.6%増と予想の0.4%増を上回り、自動車を除いたベースでも前月比0.4%増と予想の0.2%増より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが優勢となった。節目の148.00円を上抜けると断続的にストップロスを巻き込んで、一時148.52円と昨年11月28日以来の高値を更新した。12月米鉱工業生産や1月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が予想を上回ったことも相場の支援材料。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.69と昨年12月13日以来の高水準を付けた。
なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.1268%前後と昨年12月13日以来約1カ月ぶりの高水準を記録した。
・ユーロドルは横ばい。予想を上回る米経済指標を受けて米金利の上昇とドル高が進むと、1時前に一時1.0845ドルと昨年12月13日以来の安値を付けた。ただ、欧州中央銀行(ECB)高官から早期利下げ観測をけん制する発言が相次ぐ中、一本調子で下落する展開にはならなかった。
なお、ラガルドECB総裁は「この夏に利下げする可能性は高いが、慎重であることが必要。決定はデータに依存し、依然として一定水準の不確実性があり、一部指標は我々が望む水準にない」などと語った。
・ユーロ円はしっかり。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出ると一時161.24円と昨年12月1日以来の高値を更新した。日銀の早期政策修正観測が後退する中、円が売られやすい地合いだ。
・ポンド円は上昇。12月英消費者物価指数(CPI)の上振れを受けて英中銀(BOE)の利下げ観測が後退すると、英長期金利の上昇とともにポンド買いが広がった。日銀の早期政策修正観測の後退が円売りを誘った面もあり、一時188.12円と昨年11月27日以来の高値を更新した。
・ロンドン株式相場は3日続落。12月英CPIの上振れでBOEによる利下げ観測が後退すると株売りが優勢となった。中国経済の不透明感などを背景に原油先物価格が下落すると、BPやシェルなどエネルギー株が売られた。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株も軟調だった。
・フランクフルト株式相場は3日続落。ECBによる利下げ観測の後退が嫌気されて株売りが優勢となった。中国経済の先行き不透明感も相場の重し。個別ではザランド(5.09%安)やアディダス(3.77%安)、シーメンス・エナジー(3.45%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。ECB高官から早期利下げに慎重な発言が相次ぐ中、独国債に売りが出た。
(中村)