欧州マーケットダイジェスト・18日 株高・金利まちまち・ドル高

(18日終値:19日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=148.22円(18日15時時点比△0.35円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.95円(▲0.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0859ドル(▲0.0036ドル)
FTSE100種総合株価指数:7459.09(前営業日比△12.80)
ドイツ株式指数(DAX):16567.35(△135.66)
10年物英国債利回り:3.930%(▲0.055%)
10年物独国債利回り:2.349%(△0.033%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
11月ユーロ圏経常収支(季調済)246億ユーロの黒字 323億ユーロの黒字・改
11月ユーロ圏建設支出
前月比                ▲1.0%    ▲0.6%・改
前年比                ▲2.2%     ▲0.7%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.06%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行。18時30分過ぎに一時147.66円と日通し安値を付けた。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。NYの取引時間帯に入り、前週分の米新規失業保険申請件数や12月米住宅着工/建設許可件数が予想より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが活発化。23時前に一時148.30円と日通し高値を付けた。米10年債利回りは一時4.1516%前後と昨年12月13日以来の高水準を記録した。
 ただ、前日の高値148.52円がレジスタンスとして意識されると上昇は一服した。

・ユーロドルは弱含み。しばらくは1.08ドル台後半でのもみ合いが続いていたが、NY市場に入るとじりじりと上値を切り下げた。良好な米経済指標が相次いだことを受けて米長期金利が上昇するとユーロ売り・ドル買いが進行。1時前に一時1.0847ドルと日通し安値を付けた。ただ、前日の安値1.0845ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。
 なお、欧州中央銀行(ECB)が公表した昨年12月の理事会議事要旨では、「インフレ率が目標に向けて低下しつつあると確信する一方、金利を高水準に維持することを正当化する多くのリスクがある」との見解が示された。
 また、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するボスティック米アトランタ連銀総裁は「インフレ率が目標の2%への軌道に乗っているというより多くの証拠を確認したい」「第3四半期になるまで利下げを実施するとは予想していない」などと語った。

・ユーロ円はじり安。24時前に一時160.65円と本日安値を更新した。ドル円の上昇につれた買いが入った半面、ユーロドルの下落につれた売りが出た。

・ロンドン株式相場は4日ぶりに小反発。前日の米国株相場の下落が重しとなり、売りが先行したものの、前日まで3日続落しており、自律反発狙いの買いが入ると上昇に転じた。フラッター・エンターテインメントやエンテインなど一般消費財サービスなどが買われたほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は4日ぶりに反発。ECBによる利下げ観測の後退や中国経済の先行き不透明感が相場の重しとなり、前日まで下落が続いていたことから、自律反発を見込んだ買いが入った。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(4.81%高)やシーメンス・エナジー(3.44%高)、ラインメタル(2.58%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。

(中村)
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