NYマーケットダイジェスト・23日 S&P500最高値・金利上昇・ドル高
(23日終値)
ドル・円相場:1ドル=148.35円(前営業日比△0.25円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.04円(▲0.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0854ドル(▲0.0029ドル)
ダウ工業株30種平均:37905.45ドル(▲96.36ドル)
ナスダック総合株価指数:15425.95(△65.66)
10年物米国債利回り:4.12%(△0.02%)
WTI原油先物3月限:1バレル=74.37ドル(▲0.39ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2025.8ドル(△3.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米リッチモンド連銀製造業景気指数 ▲15 ▲11
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。植田日銀総裁の発言をきっかけに一時146.99円まで急落した反動で買い戻しが先行。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.15%台まで上昇すると全般ドル買いが活発化し、東京時間の高値148.55円を上抜けて一時148.70円まで上値を伸ばした。
ただ、19日の高値148.80円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
・ユーロドルは続落。米長期金利の上昇を受けて全般ドル買いが優勢になると、一時1.0822ドルと昨年12月13日以来の安値を更新した。1月ユーロ圏消費者信頼感速報値が▲16.1と予想の▲14.3を下回ったことも相場の重し。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.82と昨年12月13日以来の高値を付けた。
・ユーロ円も続落。植田日銀総裁の発言を受けて、日本時間夕刻には160.43円まで下落したものの、NY市場に限れば160円台後半での狭いレンジ取引に終始した。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインはこの日も軟調に推移した。市場では「米国で現物を運用対象とする上場投資信託(ETF)が承認されたことを受けて、承認を先取りして買い進めていた投資家の売りが続いている」との声が聞かれた。対ドルでは一時3万8509ドル前後、対円では571万円台と昨年12月1日以来の安値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落。連日で史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。決算内容が嫌気されたスリーエム(3M)が11%超急落し、1銘柄でダウ平均を70ドルほど押し下げた。同じく決算内容が嫌気されたジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も売られた。半面、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やベライゾン・コミュニケーションズなどが買われ、相場を下支えした。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸し、同65.66ポイント高の15425.95と2022年1月以来2年ぶりの高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は連日で史上最高値を更新した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。25日の10-12月期米国内総生産(GDP)速報値や26日の12月米PCEデフレーターなど、重要指標の発表を前にポジション調整目的の売りが出た。
・原油先物相場は反落。一部産油国での供給増加の動きが原油相場の上値を重くした模様。もっとも、地政学的リスクがくすぶる中で下げ渋る動きを見せた。
・金先物相場は反発。手掛かり材料に乏しい中、積極的な売買が見送られた。週後半に予定されている10-12月期米GDPなど重要イベントを控えていることも、様子見を後押しした模様である。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=148.35円(前営業日比△0.25円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.04円(▲0.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0854ドル(▲0.0029ドル)
ダウ工業株30種平均:37905.45ドル(▲96.36ドル)
ナスダック総合株価指数:15425.95(△65.66)
10年物米国債利回り:4.12%(△0.02%)
WTI原油先物3月限:1バレル=74.37ドル(▲0.39ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2025.8ドル(△3.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米リッチモンド連銀製造業景気指数 ▲15 ▲11
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。植田日銀総裁の発言をきっかけに一時146.99円まで急落した反動で買い戻しが先行。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.15%台まで上昇すると全般ドル買いが活発化し、東京時間の高値148.55円を上抜けて一時148.70円まで上値を伸ばした。
ただ、19日の高値148.80円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
・ユーロドルは続落。米長期金利の上昇を受けて全般ドル買いが優勢になると、一時1.0822ドルと昨年12月13日以来の安値を更新した。1月ユーロ圏消費者信頼感速報値が▲16.1と予想の▲14.3を下回ったことも相場の重し。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.82と昨年12月13日以来の高値を付けた。
・ユーロ円も続落。植田日銀総裁の発言を受けて、日本時間夕刻には160.43円まで下落したものの、NY市場に限れば160円台後半での狭いレンジ取引に終始した。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインはこの日も軟調に推移した。市場では「米国で現物を運用対象とする上場投資信託(ETF)が承認されたことを受けて、承認を先取りして買い進めていた投資家の売りが続いている」との声が聞かれた。対ドルでは一時3万8509ドル前後、対円では571万円台と昨年12月1日以来の安値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落。連日で史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。決算内容が嫌気されたスリーエム(3M)が11%超急落し、1銘柄でダウ平均を70ドルほど押し下げた。同じく決算内容が嫌気されたジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も売られた。半面、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やベライゾン・コミュニケーションズなどが買われ、相場を下支えした。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸し、同65.66ポイント高の15425.95と2022年1月以来2年ぶりの高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は連日で史上最高値を更新した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。25日の10-12月期米国内総生産(GDP)速報値や26日の12月米PCEデフレーターなど、重要指標の発表を前にポジション調整目的の売りが出た。
・原油先物相場は反落。一部産油国での供給増加の動きが原油相場の上値を重くした模様。もっとも、地政学的リスクがくすぶる中で下げ渋る動きを見せた。
・金先物相場は反発。手掛かり材料に乏しい中、積極的な売買が見送られた。週後半に予定されている10-12月期米GDPなど重要イベントを控えていることも、様子見を後押しした模様である。
(中村)