NYマーケットダイジェスト・26日 NYダウ史上最高値・金利上昇・円安
(26日終値)
ドル・円相場:1ドル=148.15円(前営業日比△0.49円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.79円(△0.64円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0853ドル(△0.0007ドル)
ダウ工業株30種平均:38109.43ドル(△60.30ドル)
ナスダック総合株価指数:15455.36(▲55.14)
10年物米国債利回り:4.13%(△0.01%)
WTI原油先物3月限:1バレル=78.01ドル(△0.65ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2017.3ドル(▲0.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月米個人所得(前月比) 0.3% 0.4%
12月米個人消費支出(PCE、前月比) 0.7% 0.4%・改
PCEデフレーター(前年比) 2.6% 2.6%
PCEコアデフレーター(前月比) 0.2% 0.1%
PCEコアデフレーター(前年比) 2.9% 3.2%
12月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)
前月比 8.3% ▲0.3%・改
前年比 ▲1.0% ▲5.5%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している12月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターが前年比2.9%上昇と予想の3.0%を下回ったことが分かると、円買い・ドル売りが先行。一時147.46円と日通し安値を更新した。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米10年債利回りが4.16%台まで上昇したことで全般ドル買いが入ったほか、12月米住宅販売保留指数が予想を上回ったことが相場の支援材料となり、4時前に148.21円と日通し高値を更新した。
・ユーロドルは小反発。欧州中央銀行(ECB)の早期利下げ観測が強まる中、欧州市場序盤には一時1.0813ドルと昨年12月13日以来の安値を付けた。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。欧州株相場の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善するとユーロ買い・ドル売りが入り、22時30分過ぎに一時1.0885ドルと日通し高値を更新した。市場では「ECBの利下げ織り込みが進み過ぎ」との見方も多く、「行き過ぎた利下げ観測の修正によりユーロに買い戻しが入る余地は大きい」との声も聞かれた。
もっとも、米長期金利が上昇するとユーロドルにも売りが出たため、伸び悩んだ。前日の高値1.0902ドルがレジスタンスとして意識された面もあり、取引終了間際には1.0852ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は5日ぶりに反発。仏CAC40やNYダウが史上最高値を更新したほか、ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比400円高の3万6080円まで上昇すると、リスク・オンの円売り・ユーロ買いが優勢となった。1時前に一時160.93円と日通し高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、史上最高値を更新した。12月米PCEコアデフレーターが前年比で予想を下回り、インフレ鈍化の継続が示されると買いが入った。もっとも、決算内容が嫌気されたインテルの急落が相場の重しとなり、指数は下げに転じる場面もあった。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は7日ぶりに反落。前日までに6日続伸し2年ぶりの高値を付けたあとだけに、週末を控えたポジション調整目的の売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは小反落。12月米PCEコアデフレーターが前年比で予想を下回り、インフレ鈍化の継続が示されると買いが先行したものの、すぐに失速した。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や1月米雇用統計など、重要イベントを前にポジション調整目的の売りが出た。
・原油先物相場は3日続伸。序盤は紅海での地政学的リスクの悪化を警戒した買いが一服し、利益確定売りに押されて軟化。ただ、その後は米国や中国の景気に対する楽観的見方から買いが入るも、週末のポジション調整の売りが入り一時下げに転じるなど、売り買いが交錯した。
・金先物相場は小幅ながら反落。12月米PCEコアデフレーターの前年比が予想を下回り、物価鎮静化への期待から金が買われる場面もあったが限定的。その後は、翌週にFOMCを控えていることもあり、週末の持ち高調整の売りが相場を下押しした。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=148.15円(前営業日比△0.49円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.79円(△0.64円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0853ドル(△0.0007ドル)
ダウ工業株30種平均:38109.43ドル(△60.30ドル)
ナスダック総合株価指数:15455.36(▲55.14)
10年物米国債利回り:4.13%(△0.01%)
WTI原油先物3月限:1バレル=78.01ドル(△0.65ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2017.3ドル(▲0.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月米個人所得(前月比) 0.3% 0.4%
12月米個人消費支出(PCE、前月比) 0.7% 0.4%・改
PCEデフレーター(前年比) 2.6% 2.6%
PCEコアデフレーター(前月比) 0.2% 0.1%
PCEコアデフレーター(前年比) 2.9% 3.2%
12月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)
前月比 8.3% ▲0.3%・改
前年比 ▲1.0% ▲5.5%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している12月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターが前年比2.9%上昇と予想の3.0%を下回ったことが分かると、円買い・ドル売りが先行。一時147.46円と日通し安値を更新した。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米10年債利回りが4.16%台まで上昇したことで全般ドル買いが入ったほか、12月米住宅販売保留指数が予想を上回ったことが相場の支援材料となり、4時前に148.21円と日通し高値を更新した。
・ユーロドルは小反発。欧州中央銀行(ECB)の早期利下げ観測が強まる中、欧州市場序盤には一時1.0813ドルと昨年12月13日以来の安値を付けた。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。欧州株相場の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善するとユーロ買い・ドル売りが入り、22時30分過ぎに一時1.0885ドルと日通し高値を更新した。市場では「ECBの利下げ織り込みが進み過ぎ」との見方も多く、「行き過ぎた利下げ観測の修正によりユーロに買い戻しが入る余地は大きい」との声も聞かれた。
もっとも、米長期金利が上昇するとユーロドルにも売りが出たため、伸び悩んだ。前日の高値1.0902ドルがレジスタンスとして意識された面もあり、取引終了間際には1.0852ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は5日ぶりに反発。仏CAC40やNYダウが史上最高値を更新したほか、ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比400円高の3万6080円まで上昇すると、リスク・オンの円売り・ユーロ買いが優勢となった。1時前に一時160.93円と日通し高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、史上最高値を更新した。12月米PCEコアデフレーターが前年比で予想を下回り、インフレ鈍化の継続が示されると買いが入った。もっとも、決算内容が嫌気されたインテルの急落が相場の重しとなり、指数は下げに転じる場面もあった。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は7日ぶりに反落。前日までに6日続伸し2年ぶりの高値を付けたあとだけに、週末を控えたポジション調整目的の売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは小反落。12月米PCEコアデフレーターが前年比で予想を下回り、インフレ鈍化の継続が示されると買いが先行したものの、すぐに失速した。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や1月米雇用統計など、重要イベントを前にポジション調整目的の売りが出た。
・原油先物相場は3日続伸。序盤は紅海での地政学的リスクの悪化を警戒した買いが一服し、利益確定売りに押されて軟化。ただ、その後は米国や中国の景気に対する楽観的見方から買いが入るも、週末のポジション調整の売りが入り一時下げに転じるなど、売り買いが交錯した。
・金先物相場は小幅ながら反落。12月米PCEコアデフレーターの前年比が予想を下回り、物価鎮静化への期待から金が買われる場面もあったが限定的。その後は、翌週にFOMCを控えていることもあり、週末の持ち高調整の売りが相場を下押しした。
(中村)