NYマーケットダイジェスト・1日 NYダウ史上最高値・金利低下・ドル安
(1日終値)
ドル・円相場:1ドル=146.43円(前営業日比▲0.49円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.21円(△0.26円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0872ドル(△0.0054ドル)
ダウ工業株30種平均:38519.84ドル(△369.54ドル)
ナスダック総合株価指数:15361.64(△197.63)
10年物米国債利回り:3.88%(▲0.03%)
WTI原油先物3月限:1バレル=73.82ドル(▲2.03ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2071.1ドル(△3.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米企業の人員削減数(前年比) ▲20.0% ▲20.2%
10-12月期米非農業部門労働生産性速報値
前期比年率 3.2% 4.9%・改
10-12月期米単位労働コスト・速報値
前期比年率 0.5% ▲1.1%・改
前週分の米新規失業保険申請件数 22.4万件 21.5万件・改
1月米製造業PMI改定値 50.7 50.3
12月米建設支出(前月比) 0.9% 0.9%・改
1月米ISM製造業景気指数 49.1 47.1・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.95%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。21時30分前に一時147.11円と日通し高値を付けた。
ただ、前週分の米新規失業保険申請件数や10-12月期米単位労働コスト・速報値が予想よりも弱い内容だったことが分かると、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが優勢に。前日の安値146.01円を下抜けて一時145.90円まで値を下げた。米地銀株の急落をきっかけに高く始まったダウ平均が下落に転じると、リスク回避の円買い・ドル売りも入った。
米10年債利回りは一時3.8147%前後と昨年12月28日以来約1カ月ぶりの低水準を付けた。
もっとも、売り一巡後は下げ渋る展開に。米10年債利回りが3.88%台まで低下幅を縮めたほか、ダウ平均が再び上昇に転じ370ドル超上昇したことが相場を下支えした。
・ユーロドルは反発。欧州市場では一時1.0780ドルと昨年12月13日以来の安値を付けたが、NYの取引時間帯に入ると買い戻しが優勢となった。低調な米労働関連の指標をきっかけに米長期金利が低下すると全般ドル売りが進み、一時1.0875ドルまで上値を伸ばした。
なお、24時発表の1月米ISM製造業景況指数が予想を上回ったことが伝わると、1.0808ドル付近まで伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的だった。
・ユーロ円は反発。ドル円の下落につれた売りが出て一時158.33円付近まで下押ししたものの、NY午後に入ると強含んだ。ユーロドルの上昇につれた買いが入ったほか、米国株高に伴う円売り・ユーロ買いが出て一時159.21円と日通し高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、史上最高値を更新した。前週分の米新規失業保険申請件数や10-12月期米単位労働コスト・速報値が予想よりも弱い内容となり、労働需給の緩和が示されると米長期金利が低下。株式の相対的な割高感が薄れ、株買いが広がった。
ただ、前日に急落した米地銀ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)株が本日も大幅に下落すると、米地銀の健全性に対する懸念が再燃。ダウ平均は下げに転じる場面もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日続伸。低調な米労働関連の指標をきっかけに買いが優勢となった。利回りは一時3.8147%前後と昨年12月28日以来約1カ月ぶりの低水準を付けた。市場では「米地銀株の急落を受けて相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった」との声も聞かれた。
・原油先物相場は続落。中東の衛星テレビ局アルジャジーラが「イスラエルが停戦案に合意」とXに投稿したため需要減を警戒して急落した。その後にアルジャジーラが投稿を削除したことで買い戻しが入ったが続かなかった。
・金先物相場は4日続伸。米労働市場が低調な内容だったことで米長期金利が低下したため、金利を生まない金に買いが入った。1月上旬以来、約1カ月ぶりの高値を付けた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=146.43円(前営業日比▲0.49円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.21円(△0.26円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0872ドル(△0.0054ドル)
ダウ工業株30種平均:38519.84ドル(△369.54ドル)
ナスダック総合株価指数:15361.64(△197.63)
10年物米国債利回り:3.88%(▲0.03%)
WTI原油先物3月限:1バレル=73.82ドル(▲2.03ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2071.1ドル(△3.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米企業の人員削減数(前年比) ▲20.0% ▲20.2%
10-12月期米非農業部門労働生産性速報値
前期比年率 3.2% 4.9%・改
10-12月期米単位労働コスト・速報値
前期比年率 0.5% ▲1.1%・改
前週分の米新規失業保険申請件数 22.4万件 21.5万件・改
1月米製造業PMI改定値 50.7 50.3
12月米建設支出(前月比) 0.9% 0.9%・改
1月米ISM製造業景気指数 49.1 47.1・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.95%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。21時30分前に一時147.11円と日通し高値を付けた。
ただ、前週分の米新規失業保険申請件数や10-12月期米単位労働コスト・速報値が予想よりも弱い内容だったことが分かると、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが優勢に。前日の安値146.01円を下抜けて一時145.90円まで値を下げた。米地銀株の急落をきっかけに高く始まったダウ平均が下落に転じると、リスク回避の円買い・ドル売りも入った。
米10年債利回りは一時3.8147%前後と昨年12月28日以来約1カ月ぶりの低水準を付けた。
もっとも、売り一巡後は下げ渋る展開に。米10年債利回りが3.88%台まで低下幅を縮めたほか、ダウ平均が再び上昇に転じ370ドル超上昇したことが相場を下支えした。
・ユーロドルは反発。欧州市場では一時1.0780ドルと昨年12月13日以来の安値を付けたが、NYの取引時間帯に入ると買い戻しが優勢となった。低調な米労働関連の指標をきっかけに米長期金利が低下すると全般ドル売りが進み、一時1.0875ドルまで上値を伸ばした。
なお、24時発表の1月米ISM製造業景況指数が予想を上回ったことが伝わると、1.0808ドル付近まで伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的だった。
・ユーロ円は反発。ドル円の下落につれた売りが出て一時158.33円付近まで下押ししたものの、NY午後に入ると強含んだ。ユーロドルの上昇につれた買いが入ったほか、米国株高に伴う円売り・ユーロ買いが出て一時159.21円と日通し高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、史上最高値を更新した。前週分の米新規失業保険申請件数や10-12月期米単位労働コスト・速報値が予想よりも弱い内容となり、労働需給の緩和が示されると米長期金利が低下。株式の相対的な割高感が薄れ、株買いが広がった。
ただ、前日に急落した米地銀ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)株が本日も大幅に下落すると、米地銀の健全性に対する懸念が再燃。ダウ平均は下げに転じる場面もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日続伸。低調な米労働関連の指標をきっかけに買いが優勢となった。利回りは一時3.8147%前後と昨年12月28日以来約1カ月ぶりの低水準を付けた。市場では「米地銀株の急落を受けて相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった」との声も聞かれた。
・原油先物相場は続落。中東の衛星テレビ局アルジャジーラが「イスラエルが停戦案に合意」とXに投稿したため需要減を警戒して急落した。その後にアルジャジーラが投稿を削除したことで買い戻しが入ったが続かなかった。
・金先物相場は4日続伸。米労働市場が低調な内容だったことで米長期金利が低下したため、金利を生まない金に買いが入った。1月上旬以来、約1カ月ぶりの高値を付けた。
(中村)