NY株見通し-底堅い展開か 要人発言に注目

 今晩は底堅い展開か。昨日は強い経済指標を受けて米10年債利回りが上昇したことで主要3指数がそろって3日ぶりに反落した。先週末に史上最高値を更新したダウ平均とS&P500はそれぞれ0.71%安、0.32%安となり、ナスダック総合も比較的小幅ながら0.20%下落した。3月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待は大きく後退。CMEのフェド・ウォッチが示す3月利下げ確率は1週間前の46%から16%に低下した。そうした中でも、ゴールドマン・サックスが目標株価を大きく引き上げたエヌビディアが4.79%高となり、上場来高値の更新を続けた。引け後の動きでは市場予想を上回る決算を発表したNXPセミコンダクターズが時間外で3.61%高となった。

 今晩の取引では早期利下げ期待の後退が引き続き重しとなることが予想されるものの、先高観が強いエヌビディアや好決算を発表したNXPセミコンダクターズなどの半導体株を中心に底堅い展開か。また、メスター米クリーブランド連銀総裁など米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言も多数予定されており、利下げを巡る発言や、それを受けた米10年債利回りの動向にも要注目か。

 今晩の米経済指標・イベントは米3年債入札など。要人発言はメスター米クリーブランド連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、コリンズ米ボストン連銀総裁など。企業決算は寄り前にデュポン・ド・ヌムール、イーライ・リリー、GEヘルスケア・テクノロジーズ、引け後にギリアド・サイエンシズ、アムジェン、フォード・モーター、チポトレ・メキシカン・グリルなどが発表予定。(執筆:2月6日、14:00)
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