ニューヨーク外国為替市場概況・13日 ドル円、続伸

 13日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は150.80円と前営業日NY終値(149.35円)と比べて1円45銭程度のドル高水準だった。米労働省が発表した1月米消費者物価指数(CPI)が予想より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。5時前には一時150.89円と昨年11月16日以来の高値を更新した。
 なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.3261%前後と昨年12月1日以来の高水準を付けた。市場関係者からは「CPIコア指数が8カ月ぶりの大幅上昇となり、根強いインフレを示唆した」「米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが想定より続き、利下げ時期が後ずれするとの見方が広がった」との声が聞かれた。

 ユーロドルは続落。終値は1.0709ドルと前営業日NY終値(1.0772ドル)と比べて0.0063ドル程度のユーロ安水準となった。22時30分前に一時1.0795ドルと日通し高値を付けたものの、米CPIの上振れをきっかけに米早期利下げ観測が後退すると、全般ドル買いが活発化。サポートとして意識されていた5・6日の安値1.0723ドルを下抜けて一時1.0701ドルと昨年11月14日以来の安値を付けた。
 ただ、売り一巡後は1.07ドル台前半で下げ渋った。1.0700ドルに観測されている買いオーダーや、同水準に設定されているオプション絡みの買いが相場を下支えした。
 レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミストはこの日、「次の一手は利下げだが、タイミングはデータ次第」などと述べたが、相場の反応は限られた。

 ユーロ円は反発。終値は161.48円と前営業日NY終値(160.88円)と比べて60銭程度のユーロ高水準。ユーロドルの下落につれた売りが出た半面、ドル円の上昇につれた買いが入り一時161.63円と日通し高値を更新した。

本日の参考レンジ
ドル円:149.27円 - 150.89円
ユーロドル:1.0701ドル - 1.0795ドル
ユーロ円:160.79円 - 161.63円

(中村)
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