ニューヨーク外国為替市場概況・20日 ドル円、小幅続落

 20日のニューヨーク外国為替市場でドル円は小幅ながら続落。終値は150.01円と前営業日NY終値(150.13円)と比べて12銭程度のドル安水準だった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.24%台まで低下すると全般ドル売りが先行。前日の安値149.88円を下抜けて一時149.69円まで値を下げた。1月米景気先行指標総合指数が前月比0.4%低下と予想の0.3%低下を下回ったことも相場の重しとなった。
 ただ、5日の安値149.57円や一目均衡表転換線149.41円がサポートとして意識されると下げ渋った。5時過ぎには150.07円付近まで下値を切り上げた。

 ユーロドルは5日続伸。終値は1.0808ドルと前営業日NY終値(1.0779ドル)と比べて0.0029ドル程度のユーロ高水準となった。米長期金利の低下などを手掛かりに全般ドル売りが優勢になると、12日の高値1.0806ドルを上抜けて一時1.0839ドルと2日以来の高値を付けた。ただ、200日移動平均線が位置する1.0827ドル付近がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。

 ユーロ円は3日続伸。終値は162.12円と前営業日NY終値(161.84円)と比べて28銭程度のユーロ高水準。ドル円の下落につれた売りが出た半面、ユーロドルの上昇につれた買いが入った。23時30分過ぎには一時162.36円と昨年11月28日以来約3カ月ぶりの高値を付けた。

 カナダドルは下落。カナダ統計局が発表した1月カナダ消費者物価指数(CPI)が前月比横ばい/前年比2.9%と予想の前月比0.4%/前年比3.3%を下回ったことが伝わるとカナダドル売りが優勢となった。米ドルカナダドルは一時1.3530カナダドル、ユーロカナダドルは1.4648カナダドル、カナダドル円は110.68円までカナダドル安に振れた。

本日の参考レンジ
ドル円:149.69円 - 150.44円
ユーロドル:1.0762ドル - 1.0839ドル
ユーロ円:161.73円 - 162.36円

(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。