欧州マーケットダイジェスト・26日 株高安まちまち・円安

(26日終値:27日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=150.76円(26日15時時点比△0.31円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.51円(△0.70円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0845ドル(△0.0022ドル)
FTSE100種総合株価指数:7684.30(前営業日比▲21.98)
ドイツ株式指数(DAX):17423.23(△3.90)
10年物英国債利回り:4.162%(△0.125%)
10年物独国債利回り:2.440%(△0.077%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は強含み。序盤こそ150.40円前後での静かな動きだったが、低下していた時間外の米10年債利回りが低下幅を縮めるにつれて買いが強まった。NY時間に入って金利が上昇に転じると先週末高値の150.77円を上抜けて150.84円まで上げ幅を拡大。13日に付けた年初来高値である150.89円を前に買いは一服したものの下値は極めて限定的だった。
 なお、1月米新築住宅販売件数は66.1万件と市場予想の68.0万件を下回ったが、ドル相場への影響はほとんど見られなかった。

・ユーロドルも強含み。欧州中央銀行(ECB)高官からタカ派的な発言が相次いでいることで早期利下げ観測が後退するなか、独長期金利の上昇なども支えとなり買いが進行。先週末高値の1.0840ドルを上抜けて1.0860ドルまで値を上げた。一方、22日高値の1.0888ドルや日足・一目均衡表雲下限1.0898ドルなど1.08ドル台後半がレジスタンスとして意識されると、その後はやや頭が重くなった。
 なお、ハンガリー議会は26日、北欧スウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟の可否をめぐる採決を行い、賛成多数で加盟が承認された。これにより、加盟国は計32カ国となった。

・ユーロ円は堅調。欧州序盤から全般ユーロ高が進んだ流れに沿ったほか、ドル円の上昇も追い風となった。一時163.72円と昨年11月27日以来の高値を更新した。

・ロンドン株式相場は3営業日ぶりに反落。週明けとあって様子見気分が強く、先週末の終値を挟んで方向感なく推移した。リオ・ティントなど素材株の下落が目立ったほか、セントリカやセバーン・トレントなど公共事業株も弱かった。

・フランクフルト株式相場は小幅ながら4日続伸し、史上最高値を更新した。連日の強い地合いは週明けになっても弱まることなく一時17460台まで上値を伸ばした。ただ、引けにかけては高値警戒感からやや頭が重くなった。個別では、ラインメタル(2.80%高)やSAP(1.88%高)などが買われた。

・欧州債券相場は下落。

(越後)
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