東京外国為替市場概況・10時 ドル円、強含み

 1日の東京外国為替市場でドル円は強含み。10時時点では150.21円とニューヨーク市場の終値(149.98円)と比べて23銭程度のドル高水準だった。朝方に植田日銀総裁が物価安定目標の達成に対して慎重な姿勢を示したことが材料視されたほか、日経平均株価の堅調推移も相場を後押しした。本邦2年債利回りなどは本日も上昇しているが相場への影響は限られており、一時150.29円まで上値を伸ばした。

 ユーロ円も強含み。10時時点では162.40円とニューヨーク市場の終値(162.06円)と比べて34銭程度のユーロ高水準だった。全般に円売りが進んだ流れに沿って162.50円まで上昇。豪ドル円が97.75円、NZドル円が91.50円まで買われるなど他のクロス円も総じてしっかりだった。
 なお、オアNZ準備銀行(RBNZ)総裁は「インフレ率は依然として高すぎるが、低下傾向にある」「2025年に政策正常化を開始すると予想している」などの見解を示したが、目新しさを欠いたこともあって相場の反応は限定的だった。

 ユーロドルは小高い。10時時点では1.0811ドルとニューヨーク市場の終値(1.0805ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ高水準だった。ユーロドルの上昇につれて1.0813ドルまでやや値を上げた。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.96円 - 150.29円
ユーロドル:1.0801ドル - 1.0813ドル
ユーロ円:161.95円 - 162.50円

(岩間)
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