ロンドン為替見通し=独ZEWやECB高官発言にらみつつ次第にFOMC1日目NY待ちの様相へ

 ロンドンタイムは、日銀金融政策決定会合や植田日銀総裁の会見を受けた動意一巡後、3月独ZEW景況感指数や欧州中央銀行(ECB)高官発言をにらみながら、明日20日(日本時間21日未明)に注目イベント・米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えた様子見ムードを次第に強めつつNY勢の動き出しを待つことになりそうだ。

 3月独ZEW景況感指数は前月分より改善が見込まれている(予想:20.5、前回2月19.9)。ただ、米連邦準備理事会(FRB)以上にECBはしっかりした利下げサイクルへ向けた流れにあるとの見方もあるなか、予想比で弱い結果にとどまった場合のユーロ売りの強まりに注意したい。

 予定されている17時30分からのデギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁や、17時40分からのデコス・スペイン中銀総裁の講演での利下げを念頭に置いた発言を確認することになるか。デギンドスECB副総裁からは先週末15日に「6月には金利を決定するのに十分な情報が得られるだろう」、デコス・スペイン中銀総裁からも週末17日の通信社インタビューで「(利下げ)6月が開始の良い時期になるだろう」との見解が聞かれた。

 もっとも、これらの材料を受けた動意が落ち着いた後は、2月米住宅着工・建設許可件数発表や米20年債入札が予定されており、直近の注目イベント・FOMCの1日目にあたるNYタイムの動意を待つムードになっていくと考えられる。


想定レンジ上限
・ユーロドル:13日高値1.0964ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:2月29日安値1.0796ドル。

(関口)
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