東京外国為替市場概況・10時 ドル円 売り継続

 21日の東京外国為替市場でドル円は売りが継続。10時時点では150.61円とニューヨーク市場の終値(151.26円)と比べて65銭程度のドル安水準だった。ドル円は昨日に151.82円まで年初来高値を更新したが、昨年同様に2022年10月につけた1990年以来の高値151.95円を前に伸び悩み。米連邦公開市場委員会(FOMC)後にドル売りが優勢になったこともあり、東京タイムでは調整の売りが優勢で9時過ぎには150.55円まで弱含んだ。その後は売りが一服するも、戻りを150.80円台にとどめ再び安値付近に押し戻されるなど上値の重い動き。
 鈴木財務相の「為替、高い緊張感もって動きを注視」「為替は安定的に推移すること望ましい」などの発言が伝わった。

 ユーロ円は下落。10時時点では164.67円とニューヨーク市場の終値(165.21円)と比べて54銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の下げにつられ164.62円まで下押した。祝日明けの日経平均は大幅続伸したが、円相場の反応は限られた。

 ユーロドルは10時時点では1.0933ドルとニューヨーク市場の終値(1.0922ドル)と比べて0.0011ドル程度のユーロ高水準だった。FOMC後のドルの重い地合いが継続し1.0938ドルまで上昇するなど底堅い動きも、値動きは限定的。時間外の米10年債利回りはNY終値水準の4.27%前後で小動きにとどまっている。

 豪ドルは強含む。2月豪新規雇用者数は11.65万人増と予想を大幅に上回り、同失業率は予想の4.0%に対し3.7%だった。雇用データが好調な結果になったことを受けて、豪ドル/ドルは0.6619ドルまで強含み、豪ドル円は99.29円を安値に99.74円まで切り返した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.55円 - 151.30円
ユーロドル:1.0920ドル - 1.0938ドル
ユーロ円:164.62円 - 165.25円

(金)
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