NY株見通し-年内3回の利下げ見通しを背景に堅調か

 今晩は堅調か。昨日は米連邦公開市場委員会(FOMC)で従来の年3回の利下げ見通しが維持されたことでリスク選好ムードが強まり、主要3指数がそろって終値の最高値を更新した。ダウ平均は401.37ドル高(+1.03%)の39512.13ドルで終了し、約1か月ぶりに取引時間中と終値の最高値を更新。S&P500も0.89%高の5224.62ポイントで終了。3月8日に付けた取引時間中の史上最高値を更新し、終値で初めて5200ポイントを突破した。ナスダック総合は取引時間中の最高値を更新できなかったものの、1.25%高の16369.41ポイントで終了し、約20日ぶりに終値の最高値を更新した。引け後の動きでは予想を上回る決算や強い見通しが好感されたマイクロン・テクノロジーが時間外で18%超の急伸となった。

 今晩はFOMCで年内3回の利下げ見通しが維持されたことや、引け後にマイクロン・テクノロジーが予想を上回る決算や強い見通しを発表したことで、ハイテク株を中心に堅調な展開か。米10年債利回りの低下はわずかにとどまったものの、政策金利に敏感な米2年債利回りは前日比で0.07%ポイント低下し、CMEのフェド・ウォッチが示す6月FOMCでの利下げ確率は前日の59%から71%に上昇した。VIX指数も13.04ポイントに低下するなどセンチメントも改善しており、3指数の高値更新継続が期待される。

 今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、2月中古住宅販売件数、3月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値など。このほか、バー米連邦準備理事会FRB副議長の発言も予定されている。企業決算は寄り前にダーデン・レストランツ、アクセンチュア、引け後にルルレモン・アスレティカ、フェデックス ナイキなどが発表予定。(執筆:3月21日、14:00)
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