ロンドン為替見通し=3月製造業PMI改定値や独CPI速報値に要注目か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、3月の仏独ユーロ圏の製造業PMI改定値や3月独消費者物価指数(CPI)速報値に注目する展開となる。
 ポンドドルは3月英製造業PMI改定値に注目する展開となる。

 ラガルドECB総裁は、4月のデータを見極めて6月の欧州中央銀行(ECB)理事会での利下げ開始を示唆しているものの、3月の製造業PMI改定値が下方修正された場合は、ユーロ売り圧力を強めることになるため要注目か。

 3月独CPI速報値は、前月比+0.6%と予想されており2月の同比+0.4%からの上昇が見込まれ、前年比は+2.2%で2月の同比+2.5%からの低下が見込まれている。
 明日発表される3月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は、前年比+2.5%と予想され、2月の同比+2.6%から低下、コアHICPの予想は同比+3.0%で2月の同比+3.1%からの低下が見込まれている。

 ドイツやユーロ圏のインフレ率の低下基調は、6月ECB理事会での利下げ開始観測を強めることになり、ユーロ売り要因となる。

 3月英製造業PMI改定値では、最近の製造業PMIの回復基調から上方修正されるのか否かに注目しておきたい。英国経済は、昨年後半にテクニカル・リセッションに陥っているものの、今年の景気は弱いながらも底打ちの兆しがみられている。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0837ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:164.07円(日足一目均衡表・転換線)
・ポンドドル:1.2672ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ポンド円:191.85円(日足一目均衡表・転換線)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0695ドル(2/14安値=年初来安値)
・ユーロ円:161.61円(日足一目均衡表・雲の上限)
・ポンドドル:1.2449ドル(2023/11/22安値)
・ポンド円:188.97円(日足一目均衡表・雲の上限)


(山下)
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