欧州外国為替市場概況・22時 ドル円 上値重い

 4日の欧州外国為替市場でドル円は上値が重い。22時時点では151.62円と20時時点(151.70円)と比べて8銭程度のドル安水準だった。米長期金利の上昇幅拡大の動きも支えに151.77円まで上値を伸ばしたが、米10年債利回りが前日比マイナス圏に転じると151.60円台に押し戻された。新規失業保険申請件数は予想を上回り、2月米貿易収支は予想以上の赤字額となった。

 ユーロドルは底堅い。22時時点では1.0869ドルと20時時点(1.0859ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ高水準だった。欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨の結果公表への反応は鈍かったが、米長期金利の低下を支えに1.0870ドルまで高値を更新した。
 3月7日開催分のECB議事要旨では、利下げについて議論するのは時期尚早との見方で一致したことが明らかになった。また、利下げを検討する根拠が強まっているが、4月会合では新たに入手できる情報は限られているとし、ディスインフレの持続性には依然疑問であるとの見解が示された。

 ユーロ円は22時時点では164.81円と20時時点(164.74円)と比べて7銭程度のユーロ高水準だった。164.86円を頭に上昇は一服するも、ユーロドルの上昇も支えに高値圏の164円後半で底堅い動きとなった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:151.54円 - 151.77円
ユーロドル:1.0833ドル - 1.0870ドル
ユーロ円:164.25円 - 164.86円

(金)
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