ロンドン為替見通し=米CPI控え動きにくい、手控えのなか思惑や調整売買での上下に注意

 NYタイムに為替市場以外も含め金融市場全体の注目指標である米消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることもあり、ロンドンタイムは欧州通貨ほか為替の動きは総じて鈍いだろう。それまで経済指標発表など欧州関連のイベントも乏しく、3月ノルウェー消費者物価指数(CPI、予想:前月比+0.5%/前年比+4.2%)の発表はあるものの、ノルウェー・クローネ相場の局所的な反応にとどまるとみる。

 米金利の上下を受けたドル相場に対する欧州通貨の動きに注目することになる。米CPI発表に先がけ、NY勢の動き出し前も思惑がドル相場の動向を左右したり、徐々に動き始めるNY勢のポジション調整により相場が振れたりと、イベント前で流動性が低いなか為替が荒っぽく上下することも想定できる。しかし材料が明確ではない動きに追随して、高値つかみや安値叩きをして、不利なポジションを抱えて米CPI発表を迎えるような事態は回避したい。


想定レンジ上限
・ユーロドル:3月21日高値1.0943ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:3日安値1.0764ドル。

(関口)
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