ニューヨーク外国為替市場概況・22日 ドル円、反発

 22日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は156.80円と前営業日NY終値(156.17円)と比べて63銭程度のドル高水準だった。米長期金利の指標である米10年債利回りが4.45%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(4月30日-5月1日分)で「最近の指標はディスインフレの過程に想定していたより時間がかかりそうなことを示唆」「数人の当局者は必要ならさらなる引き締めに意欲」との見解が示されると、全般ドル買いが活発化し一時156.84円と日通し高値を付けた。

 ユーロドルは3日続落。終値は1.0823ドルと前営業日NY終値(1.0854ドル)と比べて0.0031ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行すると一時1.0822ドルまで下落したものの、米長期金利が上昇幅を縮めると1.0847ドル付近まで下げ渋った。
 ただ、FOMC議事要旨が「タカ派的な内容だった」と受け止められると再びドル買いが優勢に。4時30分前には1.0818ドルと日通し安値を更新した。

 ユーロ円は反発。終値は169.71円と前営業日NY終値(169.51円)と比べて20銭程度のユーロ高水準。ユーロドルの下げ渋りにつれて169.72円付近まで買い戻される場面もあったが、FOMC議事要旨公表後に米国株が軟調に推移するとリスク・オフの円買いが優勢に。3時30分過ぎには169.38円と日通し安値を付けた。ただ、引けにかけては169.73円付近まで持ち直した。

本日の参考レンジ
ドル円:156.11円 - 156.84円
ユーロドル:1.0818ドル - 1.0864ドル
ユーロ円:169.38円 - 169.93円

(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。