東京外国為替市場概況・12時 ドル円、下落の勢い一服

 30日の東京外国為替市場でドル円は下落の勢いが一服。12時時点では157.34円とニューヨーク市場の終値(157.64円)と比べて30銭程度のドル安水準だった。時間外取引の米10年債利回りが4.62%前後で高止まっていることや、金融政策の動向を反映しやすい同2年債利回りが一時4.98%台までじわりと上昇したことが支えとなったか。日経平均株価が緩やかながら下落幅を縮小していることも支援。ただ、戻りは157円半ばまでと反発力は限られた。

 ユーロ円は戻りが鈍い。12時時点では169.88円とニューヨーク市場の終値(170.28円)と比べて40銭程度のユーロ安水準だった。中国株や香港株のさえない動きが重し。ドル円の下げ渋りに連動して170円台へ一時戻すも、押し返された。中国の動向に影響されやすい豪ドルは対円で103.88円まで、対ドルでも0.6600ドルまで下落した。

 ユーロドルは安値圏でさえない。12時時点では1.0797ドルとニューヨーク市場の終値(1.0801ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利が高止まり、同2年債利回りがじり高となるなかユーロ安・ドル高傾向で推移。限られたレンジの動きながら、1.0794ドルまでわずかながら下値を広げた。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:157.31円 - 157.67円
ユーロドル:1.0794ドル - 1.0807ドル
ユーロ円:169.84円 - 170.35円

(関口)
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