欧州マーケットダイジェスト・3日 株まちまち・金利低下・ドル安

(3日終値:4日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=156.18円(3日15時時点比▲1.23円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=170.04円(▲0.78円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0888ドル(△0.0036ドル)
FTSE100種総合株価指数:8262.75(前営業日比▲12.63)
ドイツ株式指数(DAX):18608.16(△110.22)
10年物英国債利回り:4.221%(▲0.097%)
10年物独国債利回り:2.580%(▲0.084%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
5月スイス製造業PMI
        46.4       41.4
5月仏製造業PMI改定値
        46.4       46.7
5月独製造業PMI改定値
        45.4       45.4
5月ユーロ圏製造業PMI改定値
        47.3       47.4
5月英製造業PMI改定値
        51.2       51.3

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は軟調。5月米ISM製造業景況指数が48.7と予想の49.6を下回ったほか、4月米建設支出が前月比0.1%減と予想の0.2%増に反して減少すると米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.39%台まで低下。全般ドル売りが優勢となり、一時155.95円と日通し安値を更新した。米株式市場でダウ平均が一時400ドル超下落したことも相場の重し。

・ユーロドルは底堅い動き。5月ユーロ圏製造業PMI改定値が47.3と予想の47.4を下回るとユーロ売り・ドル買いが先行。欧州中央銀行(ECB)が今週6日にも利下げを決めるとの観測も相場の重しとなり、一時1.0828ドルと日通し安値を更新した。
 ただ、NYの取引時間帯に入ると米経済指標の下振れを受けて全般ドル売りが優勢に。1時過ぎに一時1.0890ドルと日通し高値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.15まで低下した。

・ユーロ円は頭が重かった。ドル円の下落につれた売りが出ると一時169.72円と本日安値を更新した。米国株相場の下落を背景にリスク・オフの円買いも入った。

・メキシコペソは軟調だった。メキシコ大統領選では初の女性となるシェインバウム氏が勝利を収めたが、為替市場ではペソロングを手仕舞う動きが優勢となった。対円では8.80円、対ドルでは17.7476ペソといずれも4月19日以来の安値を付けた。市場では「メキシコ大統領選を通過したことで目先のロングポジションを解消する動きが活発化した」との指摘があった。また、メキシコ株式市場では代表的な株式指数であるボルサ指数は6%超の急落となった。

・ロンドン株式相場は3日ぶりに小反落。日本株相場の上昇などを受けて投資家心理が改善すると買いが先行したものの、すぐに失速した。グラクソスミスクラインやスミス・アンド・ネフューなど医薬品株が売られたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値下がりした。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われた。

・フランクフルト株式相場は3日続伸。前週末のダウ平均や本日の日本株相場の上昇を受けて独株にも買いが先行。5月中国Caixin製造業PMIが予想を上回ったことも投資家心理の改善につながった。個別ではRWE(2.30%高)やシーメンス・エナジー(2.18%高)、ハノーバー再保険(2.02%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。

(中村)
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