欧州マーケットダイジェスト・27日 株高・金利低下・円安

(27日終値:28日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=156.87円(27日15時時点比△0.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=170.31円(△0.24円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0857ドル(△0.0008ドル)
FTSE100種総合株価指数:休場
ドイツ株式指数(DAX):18774.71(前営業日比△81.34)
10年物英国債利回り:休場
10年物独国債利回り:2.547%(▲0.036%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
5月独Ifo企業景況感指数        89.3      89.3・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は小高い。日本時間夕刻に一時156.96円付近まで値を上げたものの、週明け早朝取引で付けた日通し高値157.04円が目先レジスタンスとして働くと失速した。前週末の高値157.15円や23日の高値157.20円もレジスタンスとして意識された。ポンドやオセアニア通貨を中心にドル売りが出た影響も受け、24時過ぎには156.71円付近まで下押しした。
 ただ、メモリアルデーで米国市場が休場となったほか、英国もスプリング・バンク・ホリデーで休場だったことから市場参加者が激減し商いは低調だった。

・ユーロドルは一進一退。19時過ぎに一時1.0867ドルと日通し高値を更新したものの、ビルロワドガロー仏中銀総裁が「欧州中央銀行(ECB)は7月の追加利下げの可能性を排除すべきではない」と発言するとユーロ売りで反応。21時過ぎに一時1.0841ドル付近まで下押しした。
 ただ、週明け早朝取引で付けた日通し安値1.0838ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。1時30分過ぎには1.0862ドル付近まで持ち直した。ポンドやオセアニア通貨を中心にドル売りが出た影響も受けた。

・ユーロ円は底堅い動き。19時過ぎに一時170.50円と前週末の高値に面合わせしたあとは170.03円付近まで上げ幅を縮めたものの、2時前には170.43円付近まで持ち直した。欧州株相場の上昇を背景にリスク・オンの円売りが出た。
 ユーロ円以外のクロス円は堅調だった。ポンド円は一時200.43円、カナダドル円は115.12円といずれも4月29日以来約1カ月ぶりの高値を付けたほか、豪ドル円は104.47円、メキシコペソ円は9.43円と日通し高値を更新した。NZドル円は96.54円と2007年7月以来の高値を記録した。

・ロンドン株式相場はスプリング・バンク・ホリデーのため休場となった。

・フランクフルト株式相場は3日続伸。前週末の米国株相場の上昇を受けて独株にも買いが波及した。個別ではポルシェ・オートモービル・ホールディング(2.78%高)やRWE(2.55%高)、バイエル(2.32%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇。ビルロワドガロー仏中銀総裁の発言を受けて独国債に買いが入った。

(中村)
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