ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、底堅い

 5日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い。24時時点では156.31円と22時時点(156.08円)と比べて23銭程度のドル高水準だった。5月ADP全米雇用報告が予想を下回ると一時155.72円付近まで下押ししたものの、5月米ISM非製造業景況指数が53.8と予想の50.8を上回ったことが分かると一転買い戻しが優勢に。23時30分前に一時156.48円と日通し高値を付けた。

 ユーロドルは頭が重い。24時時点では1.0867ドルと22時時点(1.0884ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ安水準だった。23時前に一時1.0891ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.0916ドルが目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。米ISM非製造業景況指数の上振れも相場の重しとなり、1.0862ドル付近まで下押しした。

 ユーロ円は24時時点では169.86円と22時時点(169.88円)と比べて2銭程度のユーロ安水準。23時30分前に一時170.02円と日通し高値を付けたものの、ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

 米ドルカナダドルは一時1.3741カナダドルまで上昇した。カナダ銀行(BOC)はこの日、政策金利を現行の5.00%から0.25%引き下げて4.75%にすることを決めたと発表。市場の予想通りとなった。ただ、マックレムBOC総裁が会見で「金融政策はもはやそれほど引き締める必要はない。言い換えれば、政策金利を引き下げることが適切」「インフレが引き続き緩和し、目標の2%に向かって持続的に進んでいるという確信が高まり続けるなら、政策金利のさらなる引き下げを予想するのは妥当」との見解を示すと、カナダドル売りが優勢となった。予想を上回る米経済指標も米ドル買い・カナダドル売りを促した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:154.80円 - 156.48円
ユーロドル:1.0860ドル - 1.0891ドル
ユーロ円:168.41円 - 170.02円


(中村)
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