欧州マーケットダイジェスト・7日 株安・金利上昇・ドル高

(7日終値:8日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=156.60円(7日15時時点比△1.09円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.21円(▲0.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0805ドル(▲0.0085ドル)
FTSE100種総合株価指数:8245.37(前営業日比▲39.97)
ドイツ株式指数(DAX):18557.27(▲95.40)
10年物英国債利回り:4.262%(△0.088%)
10年物独国債利回り:2.620%(△0.071%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
4月独鉱工業生産
(前月比)   ▲0.1%     ▲0.4%
(前年比)   ▲3.9%    ▲4.3%・改
4月独貿易収支
     221億ユーロの黒字 222億ユーロの黒字・改
4月仏貿易収支
    75.79億ユーロの赤字 53.81億ユーロの赤字・改
4月仏経常収支
     18億ユーロの赤字  6億ユーロの黒字・改
1-3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)確定値
(前期比)   0.3%       0.3%
(前年同期比) 0.4%       0.4%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は堅調。5月米雇用統計の発表を控えてしばらくは155円台半ばでのもみ合いが続いていたが、指標結果が伝わると上昇した。米労働省が発表した5月米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比27.2万人増と予想の18.5万人増を上回り、平均時給が前月比0.4%/前年比4.1%と予想の前月比0.3%/前年比3.9%を上回った。米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始が先送りになるとの観測が高まると、米長期金利の上昇とともにドル買いが進行。23時過ぎに一時157.08円と日通し高値を付けた。

・ユーロドルは軟調。堅調な米雇用指標を受けて足もとで広がっていた米利下げ観測が再び後退すると、ユーロ売り・ドル買いが優勢となった。2時30分過ぎには一時1.0801ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.93まで上昇した。

・ユーロ円は上値が重かった。日本時間夕刻に一時168.94円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。22時前には169.97円と日通し高値を更新した。ただ、買い一巡後は再び弱含む展開に。0時30分過ぎには169.08円付近まで下押しした。

・メキシコペソは軟調。対円では8.52円と日通し安値を付けたほか、対ドルでは18.3946ペソと昨年10月26日以来の安値を更新した。2日のメキシコ大統領選では左派与党のシェインバウム氏が当選。財政悪化懸念の高まりからメキシコペソが売られやすい地合いとなっている。

・ロンドン株式相場は3日ぶりに反落。5月米雇用統計の発表を前にポジション調整目的の売りが先行したものの、結果公表後は下げ渋った。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が値下がりした。

・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反落。5月米雇用統計の発表を前に様子見姿勢が強い中、ポジション調整目的の売りが先行したものの、引けにかけては下げ渋った。個別ではボノビア(7.23%安)やダイムラー・トラック・ホールディング(4.24%安)、ザランド(3.02%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。米債安につれた。

(中村)
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