欧州マーケットダイジェスト・12日 株高・金利低下・ドル安

(12日終値:13日2時時点)
ドル・円相場:1ドル=155.80円(12日15時時点比▲1.44円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=168.95円(▲0.02円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0844ドル(△0.0098ドル)
FTSE100種総合株価指数:8215.48(前営業日比△67.67)
ドイツ株式指数(DAX):18630.86(△260.92)
10年物英国債利回り:4.128%(▲0.140%)
10年物独国債利回り:2.530%(▲0.092%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
5月独消費者物価指数(CPI)改定値
(前月比)   0.1%       0.1%
(前年比)   2.4%       2.4%
4月英国内総生産(GDP)
(前月比)   0.0%       0.4%
4月英鉱工業生産指数
(前月比)   ▲0.9%      0.2%
4月英製造業生産高
(前月比)   ▲1.4%      0.3%
4月英商品貿易収支
   196.07億ポンドの赤字 139.67億ポンドの赤字
4月英貿易収支
   67.50億ポンドの赤字  10.98億ポンドの赤字

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は下落。米重要指標の発表を控えて、しばらくは157円台前半でのもみ合いが続いた。ただ、米労働省が発表した5月米消費者物価指数(CPI)が前月比横ばい/前年比3.3%、エネルギーと食品を除くコア指数が前月比0.2%/前年比3.4%といずれも予想を下回ったことが伝わると、米利下げ期待が再燃。米長期金利の低下とともに全般ドル売りが活発化し、1時30分過ぎに一時155.72円と日通し安値を更新した。
 なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.24%台まで低下した。

・ユーロドルはしっかり。米インフレ指標の下振れを受けて米利下げ期待が再燃すると、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが優勢となった。24時過ぎに一時1.0852ドルと日通し高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.26まで低下した。

・ユーロ円は欧州株相場の上昇などを背景に円売り・ユーロ買いが先行すると一時169.40円と日通し高値を付けたものの、23時過ぎには168.75円付近まで下押しした。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

・ロンドン株式相場は4日ぶりに反発。前日の米ハイテク株高が追い風となり、反発して始まった。この日発表の米インフレ指標が予想を下回り、米国株が大幅に上昇すると英株にもさらに買いが集まった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われたほか、ハルマやセイジ・グループなど情報技術セクターが値上がりした。

・フランクフルト株式相場は4日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに、自律反発狙いの買いが先行。米物価指標の下振れをきっかけに米国株相場が大幅に上昇すると独株にも買いが波及し、上げ幅を広げた。個別ではハイデルベルク・マテリアルズ(4.44%高)やSAP(3.42%高)、シーメンス(3.27%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。

(中村)
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