欧州外国為替市場概況・20時 ユーロ円、売り優勢

 14日の欧州外国為替市場でユーロ円は売り優勢。20時時点では167.91円と17時時点(168.82円)と比べて91銭程度のユーロ安水準だった。仏政局不安から同国株が2.5%超の大幅安となり、その他欧州株や日米株価指数先物がつれ安になると、為替市場ではリスクオフの円買いが活発化。ユーロ円は一時167.53円まで売り込まれる場面があった。一方、急ピッチで下げた反動から一巡後は168円手前まで下げ渋っている。
 ルメール仏経済・財務相が「総選挙で極右が勝利すれば、金融危機のリスクに直面する」と述べ、仮に極右政権が誕生した場合、欧州連合(EU)離脱の可能性を懸念する声が市場では出ている。

 ドル円は軟調。20時時点では156.95円と17時時点(157.67円)と比べて72銭程度のドル安水準だった。一時156.89円付近と東京市場に付けた156.86円に接近した。仏を発端とした世界的な株価下落でクロス円が下げたことにつれたうえ、時間外の米10年債利回りが低下したことも売りを誘った。

 ユーロドルは20時時点では1.0698ドルと17時時点(1.0707ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ安水準だった。欧州序盤からの売りが続き、一時1.0672ドルまで下げたが、売りが一服するとやや下値を切り上げた。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:156.86円 - 158.26円
ユーロドル:1.0672ドル - 1.0745ドル
ユーロ円:167.53円 - 169.80円


(越後)
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