NYマーケットダイジェスト・17日 株高・金利上昇・ユーロ高・円安

(17日終値)
ドル・円相場:1ドル=157.74円(前営業日比△0.34円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.31円(△0.88円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0734ドル(△0.0031ドル)
ダウ工業株30種平均:38778.10ドル(△188.94ドル)
ナスダック総合株価指数:17857.02(△168.14)
10年物米国債利回り:4.28%(△0.06%)
WTI原油先物7月限:1バレル=80.33ドル(△1.88ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2329.0ドル(▲20.1ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
6月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
        ▲6.0       ▲15.6

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ユーロドルは3日ぶりに反発。フランスの政治情勢を巡る不透明感から前週に大幅下落した仏株価指数が反発すると、投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぎ、全般ユーロ買いが優勢となった。4時前には一時1.0738ドルと日通し高値を更新した。
 ユーロはドル以外の通貨に対しても買い戻しが優勢となった。ユーロ豪ドルは一時1.6263豪ドル、ユーロNZドルは1.7543NZドル、ユーロポンドは0.8462ポンド、ユーロカナダドルは1.4750カナダドル、ユーロスイスフランは0.9568スイスフランまで値を上げた。

・ドル円は3日続伸。6月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が▲6.0と予想の▲10.5を上回ると、米長期金利の上昇とともに円売り・ドル買いが先行。23時30分前に一時157.96円と日通し高値を更新した。
 ただ、米長期金利が上昇幅を縮めるとドル円も伸び悩んだ。4時前には157.68円付近まで下押しする場面があった。

・ユーロ円は3日ぶりに反発。仏株価指数の反発や米国株相場の上昇を背景に、投資家のリスク回避姿勢が後退すると円売り・ユーロ買いが優勢となった。5時30分過ぎに一時169.34円と日通し高値を更新した。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日ぶりに反発。政治情勢の不透明感から下落が続いていたフランスの株価指数が反発すると、投資家心理が改善し米株にも買いが入った。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6日続伸し、史上最高値で取引を終えた。人工知能(AI)に対する需要の高まりが米企業の業績を押し上げるとの見方が根強く、ハイテク関連銘柄に買いが入った。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。

・米国債券相場で長期ゾーンは5日ぶりに反落。欧州債相場の下落を受けて米国債にも売りが先行。6月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を上回ったことも相場の重しとなった。

・原油先物相場は反発。朝方は5月中国鉱工業生産が予想を下回ったことから軟調に推移したが、その後は原油需要が持ち直すとの見方から買い戻しが優勢となり、80ドルの大台を回復して取引を終えた。

・金先物相場は反落。米長期金利が上昇したことで、金利を生まない金の投資妙味が低下したことが重しとなったようだ。

(中村)
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