東京外国為替市場概況・17時 スイスフラン、急落

 20日午後の東京外国為替市場でスイスフランは急落した。スイス国立銀行(中央銀行、SNB)はこの日、政策金利を0.25%引き下げて1.25%にすることを公表。市場予想は据え置きと引き下げで拮抗していた。SNBは声明で2024年から26年までのインフレ率予測を下方修正し、また為替介入についても再度言及した。
 結果を受けてフラン円は179円付近から177.81円まで下げ足を速めた。ドルスイスフランが0.8902フランまでフラン安に振れ、ユーロスイスフランも0.94フラン後半から0.9550フランまでユーロ買いフラン売りが進んだ。

 ドル円は強含み。17時時点では158.27円と15時時点(158.10円)と比べて17銭程度のドル高水準だった。フラン円の大幅下落が重しとなるも、地合いの強さは継続。ドルスイスフランのドル高基調につれて、14日高値158.26円を上回り、17時過ぎには158.40円まで値を上げた。

 ユーロドルはやや弱含み。17時時点では1.0724ドルと15時時点(1.0737ドル)と比べて0.0013ドル程度のユーロ安水準だった。こちらもドルスイスフランのドル高に引きずられ、1.0722ドルまで下押しした。もっともユーロスイスフランの影響も受けて下落の勢いは強まらなかった。

 ユーロ円は17時時点では169.73円と15時時点(169.75円)と比べて2銭程度のユーロ安水準だった。169.65円まで下押し後は169.70円前後でもみ合った。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:157.92円 - 158.40円
ユーロドル:1.0722ドル - 1.0749ドル
ユーロ円:169.65円 - 169.92円



(小針)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。