欧州マーケットダイジェスト・27日 株まちまち・金利低下・円安

(27日終値:28日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=160.72円(27日15時時点比△0.32円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=172.06円(△0.51円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0705ドル(△0.0010ドル)
FTSE100種総合株価指数:8179.68(前営業日比▲45.65)
ドイツ株式指数(DAX):18210.55(△55.31)
10年物英国債利回り:4.130%(▲0.002%)
10年物独国債利回り:2.448%(▲0.004%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
スウェーデン中銀、政策金利
    3.75%で据え置き    3.75%
6月ユーロ圏消費者信頼感指数
(確定値)   ▲14.0      ▲14.0
6月ユーロ圏経済信頼感指数
         95.9      96.1・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。前日に一時160.87円と1986年12月以来約37年半ぶりの高値を付けた反動で利食い売りなどが先行。米長期金利の低下に伴うドル売りも出て一時160.29円と日通し安値を付けた。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。円の先安観を背景に全般円売りが出やすい面もあり、2時前には160.74円付近とアジア時間に付けた日通し高値160.81円に迫った。
 なお、1-3月期米国内総生産(GDP)確定値や5月米耐久財受注額、前週分の米新規失業保険申請件数などは予想より強い内容となったものの、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する5月個人消費支出(PCE)物価指数の発表を明日28日に控えて、値動きは限定的となった。

・ユーロドルは伸び悩み。米長期金利の低下をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行すると、22時30分過ぎに一時1.0726ドルと日通し高値を付けたものの、明日の米インフレ指標の発表を前に、買いの勢いは長続きしなかった。フランス下院選の初回投票日が近づく中、欧州の政治情勢を巡る不透明感も意識されて1.0700ドル付近まで下押しした。

・ユーロ円は強含み。円の先安観を背景に全般円売りが優勢になると、23時前に一時172.17円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。ただ、新規材料に乏しい中、NY午後に入ると徐々に値動きが細った。

・ロンドン株式相場は3日続落。本日のアジア株相場が下落した流れを受けて、英株にも売りが出た。外国為替市場でのポンド高進行も相場の重し。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られたほか、ブリティッシュ・アメリカン・タバコなど生活必需品株が値下がりした。半面、BPやシェルなどエネルギー株は買われた。

・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反発。新規材料難からしばらくはもみ合いの展開が続いていたが、終盤強含んだ。個別ではMTUエアロ・エンジンズ(5.57%高)やシーメンス(2.55%高)、ハイデルベルク・マテリアルズ(1.90%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は小幅高。米債高につれた。

(中村)
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