ロンドン為替見通し=欧指標を確認しつつ米金利注視、NY時間に注目の米PCEデフレーター

 ロンドンタイムは、6月仏消費者物価指数(CPI)速報値や6月独雇用統計でユーロ圏主要国の物価・雇用情勢を確認しつつも、NYタイムに注目の5月米個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)の発表を控えて強い方向性は出にくだろう。同PCEデフレーターのコア指数は、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断する際に注視する物価指標とされている。

 仏下院選挙の第1回投票を月末30日に控えるなか、欧州政局不安でユーロは重たいが、どうしても米金利動向に振らされやすい。米大統領選討論会が行われていたなかでの米長期金利の持ち直しに対しても、欧州通貨などが対ドルで弱含む場面があった。米金利動向に左右されやすい局面とあって、欧州経済指標などが強いトレンドを形成しにくいとみる。


想定レンジ上限
・ユーロドル:日足一目均衡表・基準線1.0791ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:4月16日につけた年初来安値1.0601ドル。

(関口)
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